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【浜崎洋介】第4期「表現者塾」まもなく開講!

浜崎洋介(文芸批評家)

二〇二二年度・表現者塾会員募集のお知らせ——「時間」がもたらす信頼について

 

 みなさんこんにちは、『表現者クライテリオン』編集委員の浜崎洋介です。

 この度は、表現者塾の司会を務めさせていただいている私の方から、改めて2022年度の表現者塾会員募集のお知らせを差し上げました。

 2019年度から始まった表現者塾も、今年で4年目です。4年と言えば、大学に入学して卒業するまでの時間と同じですが、その甲斐あってか、去年は神戸シンポジウムや、長野での学習会(上田市と長野市)、あるいは、小林秀雄をめぐる講演会など、塾生有志によるプロジェクトを成功させることができました。

 私自身、物書きになる前には学習塾の講師を13年間、物書きになってからは大学の講師を10年間以上続けてきましたが、その経験から言って、まさしく人を育てるのは「時間」だと確信しています。あるいは、「時間」だけは嘘をつくことができないのだと言ってもいいのかもしれません。

 というのも、短期においては「打算」が入り込む余地のある人間関係ですが、しかし、長期においては、それは無力だからです——実際、SNS上で人々は、様々な「打算」(目的、企み、思惑、ルサンチマン)によって離合集散を短期的に繰り返していますが、それだけでは、やはり困難な「仕事」は何一つ成し遂げることが出来ないでしょう——。

その点、長期的な付き合いの恐ろしくも魅惑的な点は、その「付き合い」によって自分が自分の知らない自分へと生成変化してしまうことであり、また、そうであるがゆえに、その「付き合い」が意識を超えて持続していってしまうことだと言ってもいいかもしれません。いや、だからこそ、「教育」は資本主義的な「等価交換」には馴染まないと言うべきなのです。一体自分が何を買ってしまったのか、それは時間を経なければ分からない。そして、そのことが、「時間」に対して意識的な「打算」が無力であることの意味なのです。

果たして、私たちは、だからこそ時間の試練を潜った関係を信頼するのではなかったでしょうか。そして、それはおそらく「保守」の姿勢とも違うものではないはずです。

日々、断片的な情報に晒され、新自由主義的な政策によってバラバラにされ、度重なるコロナ自粛の不条理で「生の喜び」を毀損されてしまっている私たちは、今こそ「思想」の力(生の哲学)を必要としているのだと思います。そして、その「思想」が試される最初の現場は、いつでも、人と人とが集い、議論し合える「社交場」でもあるはずです。今年も、そんな「時間」を、みなさんと共有することができればと願っています。

 

ご興味のある方は、以下の入会手続きを参考にして頂ければと思います。また、是非、表現者塾でお会いしましょう! 何卒、よろしくお願いいたします。

 

 

〈「22年度表現者塾」入塾を希望する方は、こちら

 

表現者塾では、主として東京外の方向けに、ネットを使ったライブ配信をやっております。
東京外にお住いの方も是非、ご参加下さい。

 

コロナ禍で、思想・言論界もますます混乱を極めるなか、それぞれの問題に如何に対峙すべきかの「基準」(クライテリオン)を一つ一つ丁寧に探り出すためにも、日常の暮らしのサイクルのなかに、是非、「表現者」の編集員、執筆陣が提供する様々な議論に、一人でも多くの国民の皆様にご参加いただきたいと願っております

 

 

 

 

 

『表現者クライテリオン』2022年3月号 「皇室論 俗悪なるものへの最後の”反(アンチ)”」
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