2022年の冬、ロシアがウクライナに侵攻してからというもの、日本においても安全保障に関する話題がとみに多くなりました。防衛費の増額はほとんど不可避のものであるとの空気がつくられ、それにともなう防衛増税も、さも当たり前のように導入されようとしています。
防衛に関心が集まり、より実効的な防衛力整備がなされることは大変結構ですが、少なくともこの一年余りの間、真に必要な安全保障の議論がなされ、また日本人の間に健全な安全保障観が養われたとは到底思えないのが現実です。たとえば、御記憶の方があるかもしれませんが、ウ軍ジャベリンの戦果が伝えられ、これを受けて財務省が予算の合理的検討を求めたところ、一時戦車不要論(ないし必要論)が盛り上がりを見せました。しかしながら、こうした議論はまったく実りのないものであり、現にいまやウクライナへの戦車供与が最も関心を集めている始末です。
このような議論はしいて言うならば軍事関係者が検討すべきものであって、少なくとも国民が騒ぎ立てる話ではありません。日本人が今向き合わなければならない問題はどういうところにあるのか。技術論に入る前に向き合うべき事柄についてお話しします。
小幡敏先生評論家、元陸上自衛官、表現者賞(令和元年)受賞
浜崎洋介先生文芸批評家、表現者クライテリオン編集委員
「蔵のまち観光交流センター(多目的ホール)」
〒382-0000 須坂市大字須坂352-2
※希望者のみ
【時間】
18:00~21:00【3時間】
【会費】
5,000円(当日支払いです。参加ご意向のみ、下記フォームより事前申し込みください。)
【会場】
「枠屋」
〒382-0014 長野県須坂市須坂新町614−2
表現者塾信州支部
申し込みフォームに移動します