創刊5周年を迎えた『表現者クライテリオン』が、これまでの本誌の活動を振り返りつつ、未来を見据えて進むべき道を議論します!
表現者クライテリオンは2018年に改題し再出発してから、今年7月でちょうど5周年となります。
その間に、コロナ禍、ロシアウクライナ戦争、コストプッシュインフレによる日本の貧困と衰退の加速、安倍元首相銃撃事件を始めとした各種テロ行為の発生、周辺国の脅威や大震災予測と、5年前には誰も想像できなかった程に危機は増大しています。しかし岸田政権は、それらに対処するよりも財政規律を維持するほうが重要であるがごとく振る舞っており、今ほど言論の復権が求められる時は無いでしょう。
表現者クライテリオンはこの5年間、その伝統を護りつつも編集委員4名を中心とした“自由な表現によるプラグマティックな活動”が実践されてきました。その成果は様々な方面へ波及、かつてない程仲間を増やし、その胎動はゆっくりだが確実に始まっています。
本シンポジウムでは、まず第1部で、その活動の一つの結実として表現者クライテリオンから言論デビューした仁平千香子氏をゲストに迎え、著書『故郷を忘れた日本人へ―なぜ私たちは「不安」で「生きにくい」のか』を中心に、編集委員、顧問の富岡幸一郎氏を交え、「故郷」を喪失した現代ニッポンの帰結と、回復のための方策を多角的な視点から、論じていきます。
第2部では、辻田真佐憲氏をゲストに迎え、これまでに刊行した特集を振り返りながら、この5年間の日本と世界の情勢の変化と思想の推移を振り返り、今後ますます危機の様相を深めていく未来に向けて、日本が進むべき道と『クライテリオン』が言論運動で果たすべき役割を議論します。
ー表現者クライテリオンシンポジウム実行委員会(表現者塾東京支部・啓文社)
定員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます。
お早めにお申し込みください!
『表現者』を引き継ぎ『表現者クライテリオン』を創刊してから5周年を迎えた。その間、戦争、貧困、災害、テロなど、様々な面で日本の危機は増大してきたが、政治も国民も目の前の現象に右往左往するばかりで、一向に現状打破の兆しは見えない。今こそ”クライテリオン”が切実に希求されるべき時である。我々は日々をどのように歩み、どこへ向かうべきなのか。向かう先にはどんな希望があるのか。参加者とともに、これまでの5年間を総括し、日本復活への道を指し示す!
開場 14時
開会 14時30分
第1部 14時30分~15時50分(80分)
『故郷を忘れた日本人へ ー我々は「故郷」をどう捉え、実践し、紡いでいくべきか』
ゲスト:仁平千香子
~15分休憩~
第2部 16時05分~17時45分(100分)
『これまでの5年、これからの5年』
ゲスト:辻田真佐憲
閉会 17時50分
懇親会一次会 18時〜20時
懇親会二次会 20時30分〜22時30分
藤井聡京都大学教授
柴山桂太京都大学准教授
浜崎洋介文芸批評家
川端祐一郎京都大学准教授
富岡幸一郎関東学院大学教授・文芸評論家
昭和60年福島県生まれ。東京女子大学英米文学科卒業。豪ウーロンゴン大学英文科にて修士号、シドニー大学日本語学科にて博士号を取得。
元山口大学講師。平成3 1年度表現者奨励賞受賞。著書に『Haruki M u r a k a m i : S t o r y t e l l i n g a n d Productive Distance』(Routledge,2019)。昨年「表現者クライテリオン」から『故郷を忘れた日本人へ ーなぜ私たちは「不安」で「生きにくい」のか』(啓文社、2022年)を上梓。
1984年、大阪府生まれ。評論家・近現代史研究者。
慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科中退。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている。
単著に『「戦前」の正体』(講談社現代新書)、『防衛省の研究』(朝日新書)、『超空気支配社会』『古関裕而の昭和史』『文部省の研究』(文春新書)、『天皇のお言葉』『大本営発表』(幻冬舎新書)、共著に『教養としての歴史問題』(東洋経済新報社)、『新プロパガンダ論』(ゲンロン)などがある。監修に『満洲帝国ビジュアル大全』(洋泉社)、『文藝春秋が見た戦争と日本人』(文藝春秋)など多数。軍事史学会正会員、日本文藝家協会会員。
一次会はシンポジウム会場のすぐ隣のホールでの立食パーティーとなります。
【一次会】
日時:18:00〜20:00
場所:KDX東新宿 快・決いい会議室ホールB
会費:5000円
【二次会】
日時:20:30〜22:30
場所:日本料理三平 7階サンホール(新宿駅東口近辺)
https://goo.gl/maps/1xDDpkarinzZrktt8
会費:4000円
表現者塾東京支部、株式会社啓文社
受付は終了いたしました。