グローバリズムへの「防衛戦争」が始まった!

今週の一曲
Smells Like Teen Spirit by ニルヴァーナ

今週のテーマは『グローバリズムへの「防衛戦争」が始まった!』。
グローバリズムとは、「国境にこだわる時代ではなくなった」として、貿易や移民の拡大を奨励するものである。しかし今、このグローバリズムへとの戦いが各国で始まっている。アメリカのトランプ大統領がメキシコ移民の規制強化を主張し、ヨーロッパで反EUの機運が高まりつつあることがその典型だ。
じつはこの事態は、100年ほど前に経済人類学者のカール・ポランニーを予言したことであった。市場というものは「社会に埋め込まれる」ことで初めて正常に機能するものだが、グローバリズムとは市場が国境を超えて社会を飲み込んでいくような現象だ。「カネ」が全ての世の中になり、人間らしい生活は失われ、人々はフラストレーションを溜める。それはいつか爆発し「大転換」を引き起こす。
19世紀から20世紀初頭にかけては、共産主義やナチズムの台頭、そして二度にわたる世界大戦が「大転換」であった。そして今また、その大転換が始まろうとしている。

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