2018.03.06
ノーベル文学賞受賞者でもあるボブディランの名曲を、ジミヘンがカバー。聖書に書かれた「バビロニア帝国崩壊」の物語をモチーフとしたもの。大衆社会が深刻化する中で、大衆に語りかけんとする「道化師」が、大衆には何一つ伝わらないことの悲哀を歌う一方、自身が住まう「帝国」それ自身が今まさに亡びようとしていく様子を暗示する―――これは、大英帝国の終焉や、アメリカ帝国の終焉を暗示する歌とも言いうるが、もちろん、我が国に引きつけて考えることもできる。大衆社会が深刻化する一方、為政者達は危機に対して無為無策のまま傍観する、我が国日本の今日の姿――その哀しくも滑稽な姿をあざ笑うかのように、ジミヘンのギターが終盤に向けてますますクレイジーになっていく――。
今週のテーマは「柴山桂太と語る、表現者クライテリオン」。先週に引き続き柴山桂太氏(京都大学准教授)をゲストに、アメリカの問題、そしてそのアメリカに追随する日本の問題を語ります。
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