クライテリオン・サポーターズ(年間購読)最大6,000円OFF

巨大地震で、最貧国に転落する日本

今週の一曲
呼べよ風、吹けよ嵐 by ピンクフロイド

哲学的とも言える前衛的な楽曲で70年代に世界の音楽シーンの帝王の座についた、プログレッシブロックバンド、ピンクフロイドの代表曲の一つ。ピンクフロイドで最大のヒットアルバムは、マイケルジャクソンの「スリラー」に次ぐ歴代第二位の記録を打ち立てた「狂気」だが、この原題「One of these days」は1971年リリースの『おせっかい』に収められている。これはインスツゥルメンタル曲だが、まさに「嵐」が猛威をふるい始める直前に「One of these days, I’m going to cut you into little pieces!」(その内、お前を細切れに切り刻んでやる!)という、地獄から響き渡るような声で叫ぶ「超巨大地震」の様な破局が、「これからの何日かの内の一日おこるんだ」ということを不気味に暗示する曲だ。日本では、日本中のプロレスファンを恐怖のどん底に突き落とした希代の悪役プロレスラー、アブドーラザブッチャーの入場テーマ曲としてよく知られた一曲だ。

今週のテーマは「巨大地震で、最貧国に転落する日本」。
今年6月、土木学会は、近い将来高い確率で発生することが予想されている「国難をもたらす巨大災害」の被害予測を発表した。具体的には大地震・大高潮・大洪水が挙げられているが、中でも最大の懸念である南海トラフ地震の経済被害額は、なんと20年間で約1400兆円という驚くべき水準である。 
しかし一方で、同地震について言えば、四十兆円程度を費やして適切な防災事業を行うことで被害を500兆円程度は軽減できるとも試算されている。「今すぐ着手せよ!」としか言いようがない。

CATEGORY :