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危機には、「バケーション」が必要です。

今週の一曲
カナリア諸島にて by 大滝詠一

昭和日本のポップ界に燦然と輝く不朽の名作、A Long Vacationの一曲。「薄く切ったオレンジを アイスティに浮かべて 海に向いたテラスで ペンだけ 滑らす・・・カナリアン アイランド カナリアン アイランド 風も動かない・・・」 日本人がつくったヴァケーションソングの中の,間違い無く最高の一曲(と筆者は確信しています)。是非、この一曲を聴きながら、ゆっくりとお過ごし下さい―――。

今週のテーマは「危機には、「バケーション」が必要です。」
ヨーロッパ人は夏になると、四、五十日の休暇を取るのも珍しくはない。それにもかかわらず彼らは、日本以上に高い経済成長を成し遂げているのである。
適度に息を抜いて遊ぶ時間を設けなければ、日に日に視野が狭まって、柔軟な発想力や問題解決力を失っていくのが人間である。我が国が「緊縮財政」と「デフレ不況」の悪循環に陥っているのも、休みなく働き、遊ぶことを知らないせいで、政治家や官僚たちの頭が凝り固まっているからではないか。適度に息を抜いていれば、自分の思い込みの誤りに気づいたり、思いもよらないアイディアに恵まれたりするもの。そうしてこそ人間は「危機」への対応力を持ち得るのである。

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