週刊ラジオ「表現者」

近代日本の「宿命」から考える保守思想――「戦前」を考える(ゲスト:浜崎洋介)

今週のテーマは「近代日本の『宿命』から考える保守思想――『戦前』を考える」です。黒船襲来からはじまる欧米列強からの日本への侵攻がはじめられる。その後、「100年」に渡る日本の防衛戦争は、かの大東亜戦争/太平洋戦争の敗北で幕を閉じる。そして、占領国「文字」が全て書き換えられてしまう程に、社会が凄まじく作り替えられてしまう―――この「哀しくてやりきれない」真実を、認識せずして、戦後日本の再生はあり得ない。そんな話を、文芸批評家で、表現者クライテリオン編集委員の浜崎洋介氏をゲストにお迎えして、お伺いします。

ゲスト:浜崎洋介

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今週の一曲

悲しくてやりきれない by コトリンゴ

 戦前の広島、呉での日常、そして、原爆、敗戦までを、「すずさん」の生活を中心にして描き出したアニメ『この世界の片隅に』(こうの史代の漫画のアニメ版/片渕須直監督)のテーマソング。クラウドファンディングで3,374名の一般市民(サポーター)から39,121,920円の制作資金を集めて作られた『世界の片隅に』は、大きな宣伝が打てなかったものの、評判が評判を呼ぶ形で2016年末から2017年にかけてに大ヒットした。
 「悲しくてやりやれない」の原曲は、「世界中の民謡を紹介する」ということをコンセプトにしたザ・フォーク・クルセターズ(1960年代後半にデビューした関西のバンド)によって1968年に作られた。ザ・フォーク・クルセターズの代表作には「帰ってきた酔っ払い」や「イムジン河」があるが、朝鮮分断の悲しみを歌った民謡「イムジン河」が、「政治的配慮」によって発売が見送られ、その代わりに作られたのが、この「悲しくてやりきれない」だった。メンバーの加藤和彦が「イムジン河」のメロディを逆に辿っていたら15分ほどできたというが、そのぶんモダンなメロディのなかにも民謡調の悲しみが残っているように感じられる。作詞は、『リンゴの唄』を作詞したことでも有名なサトウハチロー。ちなみに、サトウハチロー自身も広島の原爆で、弟を失くしている。

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