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2023/7/19発売

忘れられた戦争の記憶 日本人と”大東亜戦争”

  • 小幡敏 著

著者紹介

平成三年生まれ。福岡県築上郡出身。
麻布高校、東京大学文学部思想文化科学倫理学専修過程卒業後、陸上自衛隊入隊。
幹部候補生学校(福岡県久留米)、第15旅団第15高射特科連隊第4高射中隊(沖縄県糸満)、在日米陸軍司令部隊付(神奈川県座間)等を経て、令和二年除隊(二等陸尉)。
表現者賞(令和元年)。東京都在住。

著書に『「愛国」としての「反日」〜奇形の軍民関係を正す〜』(啓文社,2022)。同書でアパ日本再興大賞優秀賞を受賞。

内容

飢餓のニューギニア、極寒のシベリア抑留、屈辱の捕虜――
「戦記」に託した教訓
〈平穏な日常〉から〈極限の戦場〉に放り込まれた父祖たち。
日の丸を背負った兵士は、いかに死に、どう生きたか。

自己を愛し、信念を貫いて生きよ!
命がけで戦った男たちからのメッセージ。

現代人に忘れられた存在となっている大東亜戦争の「戦記」。しかし「戦記」は単なる昔話ではない。地獄を彷徨い歩いたのは私たちの父であり、祖父である。戦後我々は、日本の兵隊たちをただの「運が悪かった人」にしてはいまいか。我々は、その酸鼻を極めた行路を、たとえ不完全なものであれ、ヴァーチャルに過ぎないものであれ、辿っておくべきだと思う。それが自身のひとつの試練となり、躓きの石となる意味においてはじめて、父祖たちの経験は私たちを教え導くものになり得るのだ。直前まで「平和で文明的な日常」を送っていた我々の父、祖父たちが、ニューギニア、シベリアなどにおいて、死線をさまよう極限状態の中で人間の美しさ、醜さをどう表したのか。日本民族の伝統精神や文化性が、どう生き様に表現されたのか。数多ある「戦記」の中から、著者独自の視点で選び抜いた「珠玉のメッセージ」を引用し、見出していく。

目次

◇序   民族の教科書
◇第一章 死線上の男たち――地獄に咲いた、生命の輝き
◇第二章 凍てつく日の丸――落日の大地シベリアに生きる
◇第三章 囹圄(れいご)の民族――試された日本人の地金
◇終 章 忘れられた教訓、失われた生き方

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