2018.10.23
今週のテーマは『ネオリベ国家ニッポン ~新自由主義で日本がダメになる~』。
「自由主義」と聞けば多くの人は肯定的なイメージを持つであろうし、「新」まで付けばなおさらだ。しかしそれはとんでもない大間違いで、それはほとんど諸悪の根源とでも呼ぶべきものだ。
欧米では80年代のサッチャー首相、レーガン大統領が推進したことで有名だが、日本ではたとえば小泉純一郎首相の構造改革がそれに当たるし、最近ではその子息である小泉進次郎議員も「農協を改革して競争を強めるべき」など新自由主義的政策を強く主張している。
新自由主義者の方針は大きく4つある。①何でも民営化すべし、②規制は緩和すべし、③貿易は自由化すべし、④法人税は減税すべし。
市場というのはカール・ポランニーが「悪魔の挽臼」と呼んだように、競争を通じて社会を疲弊させる。しかも、たとえば法人税は減税した分が消費税で埋め合わせられるわけで、要するに庶民は企業の負担の肩代わりをさせられるのだ。
永田町も霞が関も、みな新自由主義が大好きで、反対の声を聞くことは殆どない。このひどい有様を国民は知るべきで、そのため『表現者クライテリオン』ではこのたび「ネオリベ国家ニッポン」という特集を組んだ。
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