1950年神奈川県生まれ。筑波大学名誉教授。長崎大学助教授、名古屋大学教授、筑波大学教授を歴任。
南イリノイ大学大学院スピーチコミュニケーション学科博士課程修了(Ph.D. in Speech Communication, 1985)。
主な著書に、
Language Inequality and Distortion(1986, John Benjamins, オランダ)。
『英語支配の構造』(1986、第三書館)、『侵略する英語 反撃する日本語」(1996、PHP研究所)
『グローバル・コミュニケーション論』(共編著)(2002、ナカニシヤ出版)
『英語支配とは何か』(2003、明石書店)、『英語支配とことばの平等』(2006、慶応義塾大学出版会)
『日本語防衛論』(2011、小学館)、『日本語を護れ!』(2013、明治書院)
がある。
このままグローバル化が進めば日本語は消滅する!?
日本語こそが、国防の基盤である――。
「日本の危機」を乗り越えるために、日本人が「覚醒」するための三要素
〇第一に、日本人が日本人としての強い「自己肯定感」を持つこと。日本語、日本文化、日本を肯定する。
〇第二に、日本と日本語を護るという強い「安全保障意識」を持つこと。ひとことで言えば、「日本語愛」を持つ。
〇第三に、グローバル化に流されない「日本人としての強いアイデンティティ意識」を持つこと。個々の文化を破壊する 全体主義的なグローバリズムの危険性に気づくこと。
本書は、日本語のすばらしさに焦点を当てることにより、日本人が日本語のすばらしさに気づき、日本語に誇りと自信と強い「自己肯定感」を打ち立てることを目的とするものであります。日本を力強く存続発展させるためはもちろんのこと、世界を今よりも平和で幸福なところに導いていくためにも、日本人が日本語への誇りと自信と強い「自己肯定感」を持つことは必須の要件です。
第一部 「すばらしい日本語と日本の『精神文化』~その魅力と可能性」
第一章 日本語肯定論~日本語の五つの魅力
第二章 日本語の国際共通語としての可能性
第三章 [講演]日本の「精神文化」を世界に伝える~国語教育と日本語教育の使命
第二部 「日本語をいかに守るか~言葉の安全保障論」
第四章 [講演]日本語は日本を守る防波堤~「日本語で何でもできる国」を守る
第五章 [講演]英語支配と日本語の安全保障~日本語を守るために何をすべきか
第六章 「英語の氾濫」の実態と対策~あえて「外来語規制法」を提案する