現在販売中の『表現者クライテリオン』
2022年3月号では「第四回 表現者賞・奨励賞」が発表されました。
表現者賞受賞作品
岩尾俊兵「文学的経学序説 運額と経営の対立の誤りを正す」
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平成三十年二月に創刊された本誌『表現者クライテリオン』では、新たな書き手を発掘するべく、寄稿や投稿を読者に幅広く呼びかけてきました。そして年に一度、中でも優れた作品に対して表現者賞・表現者奨励賞を選定・授与しています。
今回で四回目となる表現者賞は、令和三年五月号から本号・令和四年三月号までに寄稿・投稿された評論・批評を対象に審査いたしました。その結果、第一回に表現者賞を小幡敏氏(当時ペンネーム・磯邉精僊)に授与して以来、一昨年、昨年と該当者なしが続いておりましたが、三年ぶり二回目の表現者賞が次の作品に授与されることとなりました。
岩尾俊兵
「文学的経営学序説 文学と経営の対立の誤りを正す」
この作品は、本誌令和四年三月号の「寄稿」欄(不定期)に投稿されたもので、昨今、政府・文科省を中心に盛んに囁かれている文系不要論の根幹にある「文学不要論」を、文学からは一見かけ離れていると見なされがちな実践的、実学的な「経営学」の立場から徹底批判する批評文です。
「経営学」とはその名が示すとおり「経営」の学。そして経営とは、企業や国家等の規模の大小を問わず特定事業目的を達成するために計画的に意思決定を行いつつ実践していく事を意味します。したがって本来的経営学は必然的に経済学、心理学、社会学、社会哲学を始めとしたあらゆる人文社会科学を総動員するものとなります。
そして本稿は認知や物語に関わる心理学や社会学、サルトルの文学論等を援用しつつ文学が如何にマクロな社会運営(経営)において枢要な役割を担うかを社会科学的に論証しています。その論証に着目すれば本稿は「社会科学的論考」「文学的経営学論」でありますが、その議論それ自身が昨今流通する軽薄な文系不要論、文学不要論を徹底批判していることから、秀逸な「批評文」と見なし得るものです。ついてはその着眼点、論展開の双方について編集委員一同、高く評価し、この度の表現者賞の授与が決定されました。
表現者クライテリオン編集部
*『表現者クライテリオン』では、引き続き評論・批評の投稿を募集しています。
(『表現者クライテリオン』2022年3月号より)
他の連載などは『表現者クライテリオン』2022年3号にて
『表現者クライテリオン』2022年3月号 「皇室論 俗悪なるものへの最後の”反(アンチ)”」
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コメント
寄稿欄に文字制限はあるのでしょうか?