おむつの取れない日本人

鈴木郁子(71歳・主婦・神奈川県)

 

 最近、再びマスクをしている人が増えています。秋が来て、風邪やインフルエンザ到来の季節なのでしょうか。いや、そうではありません。マスク人口が増えているから、それを見習って、つける人も増えているのです。

「みんなで付ければ怖くない」ではなく、「みんなが付けているので、付けないと怖い」のでしょう。

 日本人の同調圧力は、どんな法律やルールより、強力です。

 

「マスクを捨てよ、町へ出よう」と、訴える井上正康先生によるマスク不要の五つの理由とは?

1.マスクは感染を防がない

2.無症状からの感染はほとんどない

3.コロナは飛沫感染ではなく、空気感染

4.マスクはウイルスや菌の温床となる

5.世界中で規制が撤廃されている

 スペインでは、「マスク着用は逆効果」とされています。

 日本でも2023年5月にマスク着用義務は解除されました。にも拘わらず、世界中で日本だけがマスクを付け続けています。異常だと思いませんか?

 

 アメリカでは、マスクのことを「face diaper」もしくは、「chin diaper」と言うそうです。直訳すれば「顔のオムツ」「アゴのオムツ」です。大の大人が顔にオムツをつけて、往来を闊歩する姿を見て、「とつくに」の人達はどれだけ嗤っていることでしょう。マッカーサーは終戦時、日本国民は12歳であると喝破しましたが、今や12歳どころか、オムツの取れない赤ん坊です。

 マスクにはウイルスや細菌を防ぐ機能はないですが、咳をする人が「エチケット」として飛沫を防ぐ機能はあるでしょう。しかし今、巷でマスクをしている人達は、自分たちは清廉潔白なのに、他人はすべて悪い菌を持ち歩いていると思い込んでいるので、「身を守る」ために付けていらっしゃる。自分以外はすべて「バイ菌」なのです。なんという、愚かな「自己愛」!

 

 マスク人間を見るとイライラするので、巷にはあまり出たくありません。会う人、会う人が皆、マスクを付けていると、イライラを通り越して怒りが噴出し、ボニファティウス8世のように憤死してしまうかもしれません。精神衛生によくないので、見ないようにしています。

 

「仮面舞踏会(マスクアレード)」は、いつ終わるのでしょうか。

 

「舞踏会は踊る、されど進まず」