経済アナリストの森永康平先生から、プライマリーバランス論の虚偽性を学びます。昨年もご講義いただきましたがお話が大変面白いと好評で、クローズドな場ならではのお話も聞けるかと思います。
月刊『国体文化』の編集長で、国体学者の金子宗德先生から、知っているようであまり知られていない「国体」という概念について一から学びます。
11月に学ぶ「国体」の源流にあたる部分である後期水戸学について、新進気鋭の儒学者である大場一央先生にご講義いただきます。帝国主義の足音が極東にまで聞こえてくる中、会沢は「国際政治」についてどのような構想を持ったのか、現代の観点から見える水戸学の意義を学びます。
国体・水戸学に続いて(江戸末期から昭和にかけての”日本”を巡る思考を経て)、文芸評論家の浜崎洋介先生による日本論を伺います。改めて自分達の足元を見つめて、これからを考えていく土台と制約についてご講義いただきます。
「棲みわけ理論」で有名な今西錦司ですが、活躍は生物の進化論にはとどまらず、独自の自然観・世界観を提示しました。今西錦司の思想を踏まえて、行き詰まりを見せている近代のイデオロギーを突破する鍵をご講義いただきます。
柴山先生によるナショナリズムの講義です。後期は3度に渡って「国体」や「日本」というテーマについて議論を積み重ねますが、最後にナショナリズムについて西洋思想史を踏まえて包括的にご講義いただき、第5期表現者塾を締めます。
表現者塾とは
表現者塾は『表現者クライテリオン』の編集委員や執筆者、各分野の研究者などを講師に迎え、物事を考え、行動する際の「クライテリオン=(規準)」をより一層深く探求する塾です。
毎月第2土曜日17時から約2時間の講義をし、その後先生方を囲んでの懇親会がございます。
編集長の藤井聡先生や編集委員の川端祐一郎先生もかつて西部邁先生時代の表現者塾(発言者塾)に通っておられました。講義の受講、議論(ディスカッション)、社交を通じて、『表現者クライテリオン』の言論運動を共に作り、支えていく核となる組織となっています。
自分自身が日常の判断や政治的言論における判断の源となる「クライテリオン=基準」は、まさに、西部先生がおられた「表現塾」でのひとつひとつの体験によって形作られていったのだろうということ…。
柴山さん、浜崎さん、川端君もまたそれぞれ、若い頃に「表現者」の空間で様々に思想、哲学、文学、言論に触れ、それぞれ自身の「クライテリオン=基準」を成熟、成長させたのであり、したがって、上述のような当方の思いと同じような思いを「塾」に対して持っておられるように感じています。
— 藤井 聡
「学び」が「学び」である限り、ときには「自分が受け入れにくいこと」、あるいは「自分が考えたこともないようなこと」を目にし、耳にし、それを自分自身の反省へと折り返していく必要があります。が、その一方で、そのためには、どこかで、その言葉を発している人間への信頼が必要であることも確かでしょう。そして、その信頼を醸成しているものこそが、お互いがお互いに、同じ「場」を共有しているという、その疑いようもない事実の経験なのです。..この時代に、「保守」を考えることは至難の業です。が、それが至難の業であるからこそ、私たちは、その至難を支える「場」を作り上げて来たのでした。そのような「場」として、表現者塾を利用していただければ幸いです。
— 浜崎 洋介
●毎月1回約2時間のプレミアム講義をご受講いただけます。
●(一般会員・学生会員の方のみ)塾のあとの懇親会にご参加いただけます。
●塾生専用サイトにて、講義を繰り返し見返すことができます。
●Facebookの非公開グループに招待します。
●不定期の塾生専用コンテンツを配信します。
※昨年度は伊藤貫先生の特別動画を公開。今年度は川端先生の補講動画に加え、後期もリリース予定です。
●その他、塾生主催のイベント等で優待されることがあります。
表現者塾の特徴
現代社会を考える上では一つの専門的領域から眺めるだけでは不十分です。表現者塾では、文学、哲学、歴史、経済、土木、技術など様々なテーマを扱います。講師は毎年、司会を務める浜崎洋介先生はじめ編集委員の先生方が塾生へのヒアリングを踏まえて決定。広範囲でありながらもその根底的な思想的態度に共感、好感を抱く講師陣を揃えています。
もちろん、内容は重厚でも一般の方にも分かりやすい講義をお願いしておりますので、「知識に自信がない」という方でも全く問題ございません。どなたでもお気軽にご入塾ください!
日頃、政治や経済について話す友人が近くにいない、まして思想や哲学について話せる人、共感を持って語り合える人など、、という方は多いでしょう。表現者塾は基本的に『クライテリオン』の言論に共感を持つ人が参加されていますので、きっと、共感を持って学び合える仲間が見つかるはずです。
懇親会は毎度盛況で、先生方も一緒に朝まで・・なんていうことも度々。朝の新宿を一緒に歩いて解散、、という限界の付き合いの中で、見えてくるものも大事にしています。(とは言え、そんな限界の塾生ばかりではないのでご安心ください。講義だけ受けて帰ることもできます。というより朝までは少数派です。)
また、動画会員の方には懇親会はございませんが、Facebookのグループにて情報共有をしています。予習記事の共有や感想戦の他、雑誌制作やイベントの様子をお伝えしたりなどしています。
毎月の講義と懇親会を通じて信頼を構築してきたことが実り、現在は塾生が主体となって様々な『表現者クライテリオン』の言論運動を展開しています。
例えば2022年に行われた下記6つのイベントは全て塾生の手によるものです。他にも塾生による同人サイトが開かれ、そこから優秀な記事が本誌に掲載されたり、イベントの報告を誌上で行ったり、さらには各地で表現者塾の地方支部が発足し、勉強会を開いたり、など自発的な活動が言論運動に活力を与えています。
こうした活動も地道な付き合いを積み重ねる中で生まれてきたもので、表現者塾ならではの体験です。
(ちなみに地方支部の勉強会は特に参加に制限はありませんので、例えば動画会員でお近くの地方の方はリアルなつながりの場として参加されるのも良いかと思います。)
2022年の塾生主催イベント
①トークセッション「危機の時代に小林秀雄を読む―日本近代150年目の批評」(富岡幸一郎×柴山桂太×浜崎洋介)2022年1月8日
②信州支部学習会「小林秀雄の批評と保守思想」(講師・浜崎洋介)2022年2月19日
③シンポジウム「首都東京で考える『「愛国」としての「反日」』」(小幡敏×藤井聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎)2022年5月21日
④トークセッション「文学とナショナリズムから考える危機の時代」(施光恒氏×浜崎洋介)2022年7月2日
⑤信州支部学習会「グローバル化時代の戦争と日本の選択」(柴山桂太×浜崎洋介)2022年8月20日
⑥シンポジウム「大分で『しらしんけん』考える地方のあり方」(佐藤樹一郎大分市長×施光恒×藤井聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎)2022年11月19日
会場参加、懇親会あり。動画も視聴可能。
生配信視聴、アーカイブ視聴可能。
学生はお得な料金で。
Proudly powered by WordPress