こんにちは、『表現者クライテリオン』編集委員の浜崎洋介です。
この度は、毎月の表現者塾で司会・対談を務めている私の方から「後期会員募集」のお知らせを差し上げることになりました。
2019年度から始まり、昨年の緊急事態宣言下でも、その議論と思考を途切らせまいとして開催し続けてきた表現者塾ですが、今年で早3年目。次第に塾生同士の関係もできあがり、その成果として、今年は、塾生企画として、松本シンポジウム(4月)や、上田の学習会(8月)なども開催することが出来ました。
また、今年の11月には、関西シンポジウムin神戸(詳細・申込はここをクリック)が予定されていますが、それも塾生の方の熱意によって企画されたものです。
しかし、改めて考えてみれば、こういった内発的な「やる気」を育んでいく場こそ、江戸以来、日本人が続けてきた「塾」だったのかも知れません。
人は一人では生きていけないとはよく言いますが、それは思考においても同じことです。一人で考えている限り、人が自分の考えていることに確信を持つことは難しい。
それゆえに人は、他者を求め、広場を求め、社交(一つの目的に縛られない会話)を求めてきたのではなかったか。「考える」の語源が「かむかう」、
つまり、「か」という強調音に「身(む)」と「交う」が組み合わさってできているように、人は考えるためにも他者を必要とするのです。
そして、おそらくそれこそ、この度の新型コロナ・ウィルス騒動が与えてくれた教訓ではなかったでしょうか。
人は、一人で考えている限り、内へ内へと閉じていき、ついには自己絶対化へと陥っていく……、それが、「自粛派」も含めて、ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)に憑かれた人々の、「思考」なき問答無用のヒステリーでした。
しかし、それならやはり、私たちは広場へと出ていく必要があるのでしょう。柔軟な視点の切り替えと、にも拘らずの一貫性とは、どのような姿勢=精神によって可能になるのか。
「新自由主義からの脱却」を言う政権が誕生した今、そんな思考の〈クライテリオン=基準〉への眼差しは、ますます重要性を帯びてきています。それを考える=かむかう(か身交う)ための場、それが「表現者塾」だと考えていただければ幸いです。
以下は、表現者塾の入会手続きに関するお知らせです。参考にして頂ければと思います。
〈「後期」からの入塾を希望する方は、こちら〉
表現者塾では、主として東京外の方向けに、ネットを使ったライブ配信をやっております。
東京外にお住いの方も是非、ご参加下さい。
ご参加いただいた方は、以下の形で各種講義やゼミなどにご参加いただけます。
1)これから開催される下半期の塾(講師:藤井編集長、富岡先生、川端先生、堀茂樹先生、浜崎など)にご参加いただけます。
https://the-criterion.jp/seminar_schedule/
2)上半期の6回分の講義も、動画をご覧頂けます。
以上、表現者塾の入会にあたっての詳細は、下記ページをご覧下さい。
https://the-criterion.jp/seminar/
コロナ禍で、思想・言論界もますます混乱を極めるなか、それぞれの問題に如何に対峙すべきかの「基準」(クライテリオン)を一つ一つ丁寧に探り出すためにも、日常の暮らしのサイクルのなかに、是非、「表現者」の編集員、執筆陣が提供する様々な議論に、一人でも多くの国民の皆様にご参加いただきたいと願っております
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【お知らせ】
〇シンポジウム開催!
登壇者:本誌編集長 藤井聡・編集委員柴山桂太・浜崎洋介・川端祐一郎
日時:11/20(土) 17:10~
場所:湊川神社 楠公会館 青雲の間
皆様のご参加お待ちしております。
〇『月刊表現者』始動!
毎月25日配信!最新回配信中 藤井聡×川端祐一郎対談
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