長野県で活動しています表現者塾信州支部より、来月に長野県須坂市にて行われる「第4回信州学習会」(https://the-criterion.jp/symposium/202304-2/)のお知らせをお送りいします。
信州支部が立ち上がってから2年がたち、最初に行った「信州・松本シンポジウム」に続き、長野県各地でクライテリオン執筆者の先生をお招きした「信州学習会」を開催してきまして、今回で5回目のイベント開催となります。
今回は、日本再興大賞(【公式】アパグループ|APA GROUP)を受賞された気鋭の評論家「小幡敏先生」をお迎えし、「軍事について考える前に知っておきたいこと」というタイトルで、日頃軍事について考えることが少ない一般国民にむけて、「軍事」について考える上で知っておく必要がある「大前提」について講義をしていただきます。
小幡先生に講演を依頼したのは、昨年2月に始まった「ウクライナ・ロシア戦争」について考える前提について学びたいということがありますが、それ以上に昨年出版された著書『「愛国」としての「反日」~奇形の軍民関係を正す~』(小幡2022)(amazon)にあった大変示唆的な「敗北の因子」という言葉の意味するところを参加者の方々と共有したいと考えたためです。
「これ(敗北の因子)がある故に、自衛隊は戦えない組織であり続けている。いや、日本社会を腐らせ、その政治を無能にし、或いは経済を停滞させ、文化芸能を低俗なものにしているのも全てこの因子でしょう。
(…)それを確知し、克服すること、それが意味するのは、自衛隊の健全化だけに留まらず、日本の覚醒、日本人の覚醒を目指すものとなるでしょう。大風呂敷を広げるようですが、私が目指すものは、この日本人の痛切な反省に基づく真の覚醒です。」(24)
この文章から、「軍事」における機能不全というのは、日本全体の機能不全の一部として起きている現象であって、あくまで小幡先生が焦点を当てているのは、日本の全面的没落を引き起こしている「敗北の因子」であり、それを浮き彫りにするため、自分が熟知している「軍事」について論じていることが分かります。
すぐあとにも、
「ここで問題にする(敗北の)因子は繰り返すように、近代以降すべもの時代、すべての日本人に共通する欠陥であり、読者にはこれを他方面における自らの問題意識に重ねて読んでもらいたい。日本の如何なる問題の内にもこの因子が蠢動(しゅんどう)していることに気づかれるものと期待します。」(24-25)
と書かれています。
もちろん著書にはそれについて縷々書かれておりますが、このような問題意識を持っている著者本人の肉声を通じて、参加者を目の前にして語っていただくことで、その「核」の部分にある「敗北の因子」の実態について参加者に深くご理解いただけるものと考えた次第です。
また、そこに軍事に直接携わることがまずないであろう私たち一般市民が、あえて軍事について腰を据えて考えることの意義が生まれてもきます。
さらに、第2部からはクライテリオン編集委員「浜崎洋介先生」にもご登壇いただきます。小幡先生とディスカッション形式にて、日本の軍事的機能不全の裏に隠された「敗北の因子」について、「政治、経済、文化、社会」と多方面に議論を展開して語っていただき、さらにそれが自分達にどのような影響を与えているのかについて明瞭に洞察していく時間となっております。
もちろん、最後には、参加者から質疑応答を受けながら、会場全体で議論を展開してまいります。
『クライテリオン』の言論に関心を持つ長野県近隣にお住まいの皆様、是非この機会に、小幡先生の肉声を通じて、日本の全面的没落の原因である「敗北の因子」の正体ついて学んでいただき、それぞれの領域での実践に生かしていただきたく思っております。ご参加のほどお待ちしております。
参加のお申し込みはこちらから↓↓
https://the-criterion.jp/symposium/202304-2/
表現者塾信州支部 前田一樹
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