本年、戦後80年の節目を迎えるにあたり、日本の主権と対米関係を改めて問い直すことが求められている。戦後、日本は日米安全保障体制のもとで経済的繁栄を遂げたが、その一方で政治・軍事・外交の各面においてアメリカの影響を色濃く受け続け、隷属し続けてきた。とりわけ沖縄は、米軍基地の集中により「戦後」が今なお継続する地域であり、日本の対米関係を考える上で不可欠な視座を提供する地である。
本シンポジウムでは、「対米独立」という視点から、日本の戦後80年を再検証し、沖縄の歴史的・地政学的な位置づけを踏まえつつ、日本が真に主権を回復するための道筋を探る。戦後日本の歩みを振り返るとともに、これからの日本がどのように対米関係を構築し、国際社会において主体的な立場を確立していくべきかを議論する。
ー表現者クライテリオンシンポジウム実行委員会(株式会社啓文社)
定員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます。
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開場 13:40
開会 14:00
第1部 14時00分〜15時00分
ポスト2025の世界と沖縄—第二次トランプ政権がもたらす試練
2025年以降、第二次トランプ政権の誕生は世界秩序に大きな変化をもたらす。米中対立の激化、インド太平洋戦略の再編、同盟国への防衛負担増大など、日本と沖縄の安全保障環境も大きく揺れ動く可能性がある。本セッションでは、米国の対外政策の変化が沖縄に与える影響を地政学的観点から分析し、日本と沖縄に課せられるこれからの役割、日本が主体的な立場を確立するための道筋を探る。沖縄が直面する課題と好機を見極め、新たな時代における日本の針路を考察する。
第2部 15時10分〜16時30分(質疑・応答含)
戦後80年の検証 ー 沖縄に見る対米関係の実像
日本は敗戦後、戦前に持っていた国家意思や国民感情から自らを切り離し、主体的な総括をせぬままに80年を過ごした。独立国として歩みを進めながら軍事的には米国に依存し、非核三原則を謳いながらアメリカの核の傘の中で平和を享受した。こうした戦後体制の矛盾は沖縄に凝縮され、現在でも米軍基地の集中、地位協定、絶対平和主義が跋扈する言論空間の問題といった形で露出している。日本が今後、戦後の矛盾を清算し、主体的な国家運営をしていくことを目指すのならば、沖縄問題を考えること抜きにそれはあり得ない。本セッションでは、沖縄の抱える歴史的、文化的、政治的葛藤と正面から向き合い、議論する。
閉会 16時30分
懇親会17時00分〜19時30分
※また、翌日、31日(月)の10時から15時には、藤原昌樹先生プレゼンツで、編集委員の先生方と共に沖縄の風土や歴史を学ぶ小旅行を企画しております。表現者塾生限定でご招待いたしますので、参加をご希望される方はお申込みフォームの備考欄にその旨ご記入ください。
会場:沖縄県市町村自治会館
(那覇空港から車で10分、バスターミナルから徒歩3分、旭橋駅から通路直通、徒歩5分)
会費:一般、3000円、塾生・サポーター:2000円
懇親会:5000円
藤井聡(京都大学教授)
柴山桂太(京都大学准教授)
浜崎洋介(京都大学特定准教授)
川端祐一郎(京都大学准教授)
藤原昌樹(沖縄国際大学・沖縄大学非常勤講師)
執筆者 :
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