【戦略的投票という考え方】「理念を生かすため」に一票を投じる──小選挙区と比例、その戦略

藤井 聡

藤井 聡 (表現者クライテリオン編集長・京都大学大学院教授)

こんにちは。
京都大学の藤井聡です。

 

いよいよ明日は投票日。

今回の選挙ほど、

「誰に入れれば日本の方向が本当に変わるのか」

 を一人ひとりが真剣に考えなければならない選挙はありません。

例えば、「この政党1択だ!」という方がおられれば、兎に角その政党に、小選挙区でも比例でも入れれば良いと思います。後は間違いなく選挙にいく、ということさえすれば良いと言うことになります。

しかし中には、

「高市路線=責任ある積極財政は支持したい。だけど、他の党も魅力的だが…」
「参政党の国家観や食・農の主張には共感する」
「国民民主の減税・手取り増の訴えも魅力的だ」

──そうやって“推したい選択肢が複数あって決めきれない”という方も多いはずです。

 

そこで重要になるのが、「戦略的な投票判断」という発想です。
投票は単なる好き嫌いの表明ではなく、現実の議席を動かす行為だからです。

例えば、次のような考え方が、その典型的な「戦略」となります。

小選挙区→「当選見込みのない候補は外し、議席に直結する選択肢から選ぶ」
比例代表→「最も政策に合意できる政党に投票する」

例えば──
ある選挙区で、自民候補が“高市路線を明確に掲げた積極財政派”であり、
一方で参政や国民民主の候補は良い主張をしていても当選圏には届きそうにない、
という情勢ならどう考えるか。

この場合、小選挙区では「高市総理が進めるPB規律凍結・単年度主義脱却・減税路線を国会で支える議席」を一つでも増やすため、自民の積極財政派に託す――という判断は十分に合理的です。

一方で比例では、自分の理念に最も近い政党がどこかを改めて考え、そこにいれる。そうすれば、ご自身の一票が死に票になってしまう残念な可能性をできるだけ小さくすることができるようになります。

比例の場合は、広いエリアで集計して、たとえ小さな政党でも一議席や二議席を確保するチャンスが拡大するからです。もちろん、大きな政党においては、小選挙区でギリギリ敗北した候補者を復活させるチャンスを拡大することにもなりますから、やはり大きな政党に入れるという判断も十分合理的となります。

こうした“組み合わせ投票”こそ、一票の効果を最大化する現実的な方法だと思います。

 

逆に、どれだけ理念的に共感していても、小選挙区で当選の見込みが極端に低い候補に入れ続ければ、結果として、緊縮派やPB規律固執派を事実上アシストする構図になりかねません。

それは私たちが望む未来ではないはずです。

 

今回の最大の分岐点は明確です。

高市路線──責任ある積極財政が前に進むのか、

それともPB規律と緊縮に再び引き戻されるのか。

 

自民か参政か国民か、という二択三択の話ではなく、「日本をデフレから解放する力をどう最大化するか」という視点で一票を設計することが大切です。

明日の投票は、単なる儀式ではありません。

減税、賃上げ、国土強靱化、食料・エネルギー安全保障──私たちの暮らしと国家の命運を左右する一手です。

どうか、ご自身の一票を最も効果的にご活用ください。

 

理念と戦略、その両方を携えて投票所へ。

日本の明日は、私たちの判断で決まります。

 

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