思想・言論誌表現者クライテリオン

西部邁氏が創刊した『発言者』『表現者』の後継誌として、藤井聡・柴山桂太・浜崎洋介・川端祐一郎の編集体制で2018年2月より隔月刊で発行。
右翼とも反左翼とも異なる「真正保守」の立場で、人間と社会に関わるあらゆる問題を論じます。

第II期 創刊号 2018年2月16日発売

特集

保守とクライテリオン

危機を対峙する「規準」を求めて

座談会

保守とクライテリオン

ラディカルな実践を目指す保守思想

  • 藤井聡内閣官房参与・京都大学大学院教授
  • 柴山桂太京都大学大学院准教授
  • 浜崎洋介文芸批評家
  • 川端祐一郎京都大学大学院助教
  • 富岡幸一郎文芸評論家
目次
〔主要論考〕
  • 東京・首都圏一極集中という危機/大石久和
  • 時がつくる場所——保存か持続か/松原隆一郎
  • 保守主義のクライテリオンとしての「実証性」/仲正昌樹
  • 伝統と自由——オークショットとの関連で/野田裕久
  • 危機と対峙する人間思考——二項対立から二項動態へ/野中郁次郎
〔特集〕
  • わが内なる生活者/柴山桂太
  • 隷属に抗う勇気、保守を超えた再生/藤井聡
  • エリオットにおける伝統と規範/城戸朱理
  • 現代人は愛しうるか——福田恆存のクライテリオン/浜崎洋介
  • 規準なき時代に我々は「保守」思想を語り得るのか/川端祐一郎
  • クライテリオンの忘却を防ぐために——説明と謙虚さの大切さ/施光恒
〔連載〕
  • チャンピオンたちの価値基準/佐藤健志(一言一会)
  • 「政治と文学」の狭間に――序に代えて 富岡幸一郎(虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー)
  • ドゴールの思想と行動 PartⅠ/伊藤貫(リアリスト外交の賢人たち)
  • 近代/日本を繋ぐもの/浜崎洋介(日本近代批評史試論・序)
  • 「国土論」を唾棄する日本の狂気/藤井聡(国土と国民の現象学①)
  • 懐疑主義を超えて/柴山桂太(「常識」を考える)
  • マスコミ批判が変革につながらない理由/松林薫(逆張りのメディア論1)
  • 「天皇依拠のリベラリズム」/磨井慎吾(軸なき時代のなかで——「表現者」論壇時評)
  • 日本経済の長期停滞をもたらした緊縮財政/島倉原(〈世界〉を変える一枚のグラフ 第1回)
  • 「歴史の終わり」幻想(The End of History Illusion)/川端祐一郎(思想と科学の間で)
  • ニューヨーク、グリニッジ・ヴィレッジより――ある五輪代表フィギュアスケーターの物語/鈴木ふさ子(時の旅へのエッセイ——ある街角から)
  • 奈良盆地の文明誕生/竹村公太郎(地形がつくる日本の歴史 第一回)
  • 日本の防衛は万全だと閣議決定せよ!/佐藤健志(だからこの世は宇宙のジョーク)
  • 日本の不安定なナショナル・アイデンティティ――「21歳のJ君」の現在/施光恒(やわらか日本文化論)
  • 平成29年11月~平成30年1月/藤井 聡(藤井編集長クライテリア日記)
〔寄稿〕
  • 死者の記憶を守る/花田太平
〔投稿——読者からの手紙〕
  • 法螺話に振り回されるな /小坂田健
  • 現代日本における「教育」の 困難さについて/奥原洋
  • 自己免疫疾患という病に陥ったニッポン/東口真布
  • 新雑誌を応援します/熊野良治
  • 西部先生の言葉に引き込まれた/谷川岳士
〔追悼〕
  • 追悼 西部邁先生/藤井聡

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