〇「公共交通と街のありかた論」ー佐々木邦明教授講演会について

 

 今月、11月30日(土)に表現者塾信州支部の企画として、長野県須坂市にて、早稲田大学「佐々木邦明教授」の講演会を企画しました。 

 

 佐々木教授は、長野県須坂市ご出身ということもあり、これまで信州支部の定例会においてご専門である「公共交通」についての講義を行っていただいてきました。 その内容は、 「街の賑わいを戻すためには、『私的交通(マイカー)』ではなく、街中を人々が歩くようになるための、『公共交通(電車、バス、LRT等)』を発展させる必要がある。そのためには予算面での合意形成からも、用地活用の観点からも、地域住民が主体的に地域の発展に関心を寄せる『公共心』の涵養が、是非とも必要である」 という内容でした。

 

 東京一極集中により、各地方が衰退していくなか、「公共交通」の発展という具体的な次元と、地方住民の『公共心』の喚起という抽象的な次元から、地方の「賑わい」を取も出すための道筋を描く、大変学びの多い講義でした。

 

 今回の講演会は、その議論を長野県内の地方都市の発展や、今後の行く末に関心や問題意識を持っている方々に、聞いていただきたいという想いから企画をいたしました。

まず、第1部では、佐々木教授の「街の賑わい」と「質の高い空間と移動手段」の関係について概論的なお話をしていただきます。

そして、第2部では、長野県の北信地域の公共交通に精通しておられる、長野高等専門学校の「柳澤吉保名誉教授」にご登壇いただき、北信地域の公共交通の実態と今後を例に、具体的な議論を展開していだきます。

 長野県内の他の地域、また他県においても、地方の発展や復興、活気のある街づくりについて考えるうえで、非常に有益な内容の講演会となっております。それらのテーマに関心のある方のご参加をお待ちしております。

 

【前田一樹(まえだ・かずき)】
 1985年長野県生まれ。
 玉川大学教育学部卒業。
 特別支援学校教諭。
 表現者塾信州支部代表。

 

===以下お知らせ===

【「公共交通と街のありかた論」ー佐々木邦明先生講演会ー】

〇講師 ・佐々木邦明(早稲田大学教授)
 https://sasakik-lab-waseda.com/member/profile/

〇概要(佐々木教授より)

自分が住む街の理想を考えると、どんな街が思い浮かぶでしょうか。

人がたくさんいて賑わっている街を思う人が多いのではないでしょうか。そもそも賑わいとは何でしょうか。道路が渋滞している状況をみて、賑わっているいい街とは、あまり思えないと思います。 人はいるけどみんな建物の中にいたら、それもにぎわっている街とは思えないでしょう。まちの賑わいとは、人を集めるだけでなく、その人が外にいることが見えることが大切です。

つまり、街に賑わいを取り戻すためには、いかに外を歩くのか、ということが大切です

「質の高い空間と質の高い移動手段が、街に賑わいを取り戻す鍵になる」 ということについて、柳澤吉保先生(長野高等工業専門学校名誉教授)と考えてみたいと思います。

〇日時
・11月30日(土)15:00~18:00

〇スケジュール
・第1部 佐々木邦明先生講義(15:00~16:30)
・途中休憩(15分)
・第2部 柳澤吉保先生との対談(16:45~17:45)
・質疑応答(15分) ・終了後、懇親会

〇会場
・綿幸サロン 長野県須坂市中町218(八十二銀行前)
 https://www.watako.com/tenpo.php

〇参加費
・講演会(2000円)
・懇親会(5000円) ※当日、受付支払い。

〇懇親会
・18:30~20:30 ※フォームよりお申込み下さい。

〇申込フォーム
 https://form.os7.biz/f/2132c689/