『表現者criterion』メールマガジン

【藤井聡】ケルトン教授を招聘した、MMT国際シンポジウムを開催します!

From 藤井 聡(表現者クライテリオン編集長・京都大学教授) 

皆さんこんにちは、
表現者クライテリオン編集長、
京都大学教授の藤井聡です。

今、日本経済を救う力を持つ新しい経済理論として
大きな話題を集めているMMT(現代貨幣理論)

MMTとは、
「自国通貨建ての国債では破綻しない」
という「事実」、ならびに、
「国債に基づく政府支出拡大は、経済成長を促す」
という「事実」の双方を踏まえつつ

「デフレ脱却までは、
 国債に基づいて政府支出を拡大すべき」
(ただし、インフレになれば支出拡大を抑制すべし)

と主張するもの。

これまで「国債発行は悪いことだ」という
認識が、我が国では共有されてきましたから、
実に様々な人達から
MMTは「批判」されているのですが、
それらのMMT批判が如何に不当であるかは、
筆者も含めて、様々に指摘してきた通りです。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56429
https://38news.jp/economy/13570

そして、そんな不当なMMT批判と闘い続ける
MMT論者の筆頭格が誰かと言えば、
アメリカのニューヨーク州立大学の
ステファニー・ケルトン教授。
https://www.asahi.com/articles/ASM4J4SN7M4JULFA01S.html
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43709760T10C19A4000000/

彼女はこれまで、
MMT批判を展開した、
ノーベル経済学賞を受賞したクルーグマン教授や
元米国財務長官のサマーズ教授らに対して、
徹底的に反論してきました。

そうした米国でのMMTを巡る激しい論戦は、
筆者の目から見れば、
明らかにケルトン教授に軍配が上がるもの。

こうした論戦に着目した日本のメディアも
ケルトン教授に直接インタビューし、
彼女の議論の一旦が日本語でも紹介されていたところです。
https://www.asahi.com/articles/ASM4J4SN7M4JULFA01S.html
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43709760T10C19A4000000/

筆者はこれまで、アベノミクスのお手伝いなども含めて、
日本経済の立て直しにあれこれと努力を重ねてきましたが、
MMTの議論を始めて耳にした時、
日本ほど、MMTの議論が求められている国は、
他に無いのではないか――と確信しました。

だから、
MMTの議論を日本でもしっかりと、
そして「正しく」広めていくことが、
日本経済の立て直しに非常に効果的
なのではないかと考えました。

しかも、今、世界中で大きなうねりとなり始めている
「反緊縮」の動きを加速していくことが、
「世界経済の立て直し」にとっても重要です。

そのためにも、
世界第三位のGDPを誇る日本が、
GDP世界一位のアメリカとで、
「反緊縮」の理論的支柱となるMMTの議論を通して、
学術的、実践的に連携をしていくことが、
重要な意味を持つものとも言えるでしょう。

そんな事を考えている折に思い立ったのが、
ケルトン教授を招聘した、
MMTについての「国際シンポジウム」の開催です。

これまで筆者は、京都大学の主催で、
フランスのトッド氏やイギリスのチャン教授を招聘した、
あるいは、フランスの元大統領候補アスリノ氏等を招聘して、
反グローバリズムや反緊縮の国際シンポジウム
開催してきましたが、
今度は是非、ケルトン教授を招聘して、
「MMTと反緊縮」を論ずる国際シンポジウム
を開催できないかと、思い立ったのでした。

思い立ったのが四月下旬。

ケルトン教授に、日本でMMTについての
国際シンポジウムを開催したい、ついては是非、
お越し頂きたい―――という手紙を、
(「経済学101」の)知り合いの方を通して
お送り致したところ―――
お越し頂けるとのお返事が参ったのです!

日本でもMMTについての議論が
熱く展開されている――という報道は、
どうやらアメリカにも伝えられてたらしく・・・
http://ur0.work/Rdiw
http://ur0.work/wmaV

当方個人についても、
安倍総理に直接MMTについて解説したと見られる、
とのニュースも海外で報じられていたようです。
http://www.asahi.com/ajw/articles/AJ201904050045.html

そうしたこともあり、ケルトン教授からも、

「来月、日本に行ったとき、
安藤裕さんと西田昌司さんと会うのが、
とても楽しみにしています」
(Looking forward to meeting Hiroshi Ando and
Shouji Nishida when I’m in Japan next month.)
https://twitter.com/StephanieKelton/status/1130063559768072192

ともツイートされていたわけです。

そんなこんなで、具体的な日程などを調整した結果、

日時:7月16日の午後
場所:東京都内(調整中)
主催:京都大学レジリエンス実践ユニット
共催:表現者クライテリオン、令和の政策ピボット

という格好で、
MMTの国際シンポジウムを開催することが決定しました!

ただ、会場や定員、参加費、日本側からの話題提供者、
(それから、同時通訳機材を用意できるかどうか等・・・)
の詳細は、急ぎ調整中ですので、おって決まり次第、
皆さんにご案内差し上げたいと思います。

いずれにしても、当日ご参加頂けなかった皆様についても、
何らかの形で、当日の様子をお伝えしたいと思いますが、

まずは、表現者クライテリオンの8月発売号で、
「MMT特集」を編集し、このシンポジウムの様子も、
ご報告したいと思っています。

いずれにしましても、
ケルトン教授におかれましては、
京大の国際シンポジウムのためにご参加頂けること、
心から感謝致したいと思います。

遠路はるばるお越し頂く
ケルトン教授の“心意気”にお答えするためにも、
本シンポジウム、ならびに、
ケルトン教授の来日そのものが
実り多き結果をもたらすよう、
関連イベントの実現や支援等も含めて、
精一杯頑張りたいと思います。

皆様方のご支援、ご協力、
何卒よろしくお願い致します!!

追伸1
このケルトン教授の来日シンポジウムはもちろん、「令和ピボット運動」の一環でもあります。そんなピボットの方向性については是非、筆者の新著「令和日本・再生計画」をじっくりとお読みください!
https://www.amazon.co.jp/dp/409825350X

追伸2
最新の「藤井聡のあるがままラジオ」は、『オカネは、銀行で借りて、つくられる ~誰でもわかるMMT~』です。文字通り「誰でも分かるMMT」の説明です、是非、お聞きください。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=8&v=rLOT-bn-Uj4

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コメント

  1. andoorinn より:

    はじめまして。
    昨今、話題となっておりますMMTですが、実は1993年4月発刊の養老孟司氏の『バカの壁』188頁に記述されております。MMTという言葉はございませんが、内容はMMTでしょう。東大医学部の教授が記述していた事は今後、広くMMTを解説される際に有意義ではないか、と考えましたので投稿をいたします。
    (在米43年 67歳)

  2. 佑時 より:

    初めてコメントさせて頂きます。
    初めてのコメントで大変失礼ですが、自分からご提案があります。

    今回のこのシンポジウムに様々な産業のお偉いさん方を招待するというのはどうでしょうか。(介護・建設・運送etc)藤井先生をはじめ、多くの方が口酸っぱく情報発信をしていらっしゃいますが、もっとダイレクトに伝わるのではないでしょうか。
    業界トップやそれに近い方々に理解してもらえれば、この理論の実現を求める声がより一層高まるのではないでしょうか。

    招待に関する費用も支援させて頂きますので、しょうもない意見かもしれませんが、ご検討いただけると嬉しいです。

  3. 猫好き Leon より:

    仮に今消費増税延期をしたところで、現状のデフレ状態が維持され、生活困窮者の苦しみはそのまま続くというだけではないのか?
    であれば何故減税して財政出動して景気を良くして、所得を上げて税収を増やし、社会資本に人材に投資をしてよき循環を作って将来に残そうとしないのか?

    昔は国民一人ひとりがそんな難しいことを考えなくても良かったかもしれないが、ここまで来ると自分達の無知さゆえの罪深さを直視しない訳にはいかないと思う。
    藤井先生をはじめとして、職を賭けてまで真実を発信していただいている方々には感謝しかありません。

    そこでケルトン教授のMMTの国際シンポジウム開催とのことですので、これが起爆剤となり多くの国民が真実に目覚め、世論のうねりが政府を変えていくことを切に祈らずにはいられません。

  4. 勝(まさる) より:

    MMTは単純に考えるとセイの法則やワルラスの法則をマクロ経済学ではなく、会計学で現したものと思っています。
    ですので経済学者の数式が無いと言う批判は考え違いな気がします。
    むしろマクロ経済学と会計学を統合する統一理論の手掛かりとも思えます。

  5. 学問に目覚めた中年。 より:

    近頃の永田町界隈と大阪の実態は無様な大衆レベルでしかなく、この上なく笑止千万。それに比べ小生が藤井先生と、その周りの先生方に親近感を覚え賛同する理由は、そこに明確な理念が存在するからです。これから藤井先生方のご活躍とご健勝を念願いたしております。それから小生もこれからに備えて、あれこれと考察して参り出来る限り協力させて頂きます。

  6. かずさん より:

    どう考えても、今の段階での消費税増税は、狂気の沙汰としか思えません!
    藤井教授、カルトン教授に何も分かっていない政治家たちに思い知らして頂きたく思います!
    応援しています。
    シンポジウムに是非参加させて頂きます。

  7. 宮下研一 より:

    素早いですね!
    何としてでも伺いたいと思います!

  8. K,K より:

    藤井さん頑張ってください!
    今話題の山本太郎さんや三橋さんも一緒に出席していただいたら、
    かなり凄い勉強会になるのではないでしょうか?
    応援しております!

  9. 諸星たお より:

    待ち焦がれていました。
    提唱者が来れば、メディアも取り上げます。
    今はとにかく、話題を尽きさせない事と、精確な情報、知識を流布する事です。
    ぜひ、ミッチェル、レイにも隔月くらいで来て頂きたいと願います。
    本家が来ると、入門書も出回るでしょう。既に出ているものも、本屋は置いてくれるでしょう。
    読まれずに積まれる本は多いですが、MMTの入門書は、ある種のチート攻略本の様なものですから、食らいつきます。
    世論を動かし得る動きです。

  10. 藤井和克 より:

    学者である藤井教授を尊敬しているとともに、政治的な煩雑なことまで入り込んで
    日本のことを考えてくださることに、感謝しております。
    国を滅ぼしたりしないように知恵吹き込んで頂けることこそ、学問の価値という
    ものだと思いますが、世を見渡す限りなかなかそうはいかないようです。
    確信的なのは、財務省でありそれのサポーター学者です。政治家は確信的なのは
    半分かなあ、残りの半分はどうも解ってないように思えてなりません。ならば
    なおさら、藤井先生の存在が礼賛されるべきで、文字通りそのように行動されて
    いることに感服いたします。

  11. 松浦悟 より:

    藤井先生の日頃のご尽力には敬服しております。
    しかし、安部首相内閣は消費税増税を規定路線として参議院選挙に突入する様子です。
    この素晴らしい企画で流れを変えること出来ませんか!
    何とか阻止する方策は無いものでしようか!
    香港の人達のように、大規模デモを起こしたい気持ちです。

  12. 汎損・フォード より:

     もしかしたら以前政府内の会合にスティグリッツ教授等を招いたのは藤井教授ではないですか(質問ではございません。前原ならぬ?、前振りです)。
    国際シンポジウム・・・Againっ!(いや三度になるのでしょうか。)

     こうまでしてきておられるのに自民党内閣陣の内誰か御一人様くらいの模擬ご参加すればいいのに、そこまで(悪政側思想に染まっておられるのか脅されているのか知りませんけど)ネオリベ真理教財団政府なのでしょうか。参加すると自民政治家及び党員からの支持が獲られないのでしょうか。6、7年前の、日本でまかり通っている空言や消費税3年殺し(更に倍率ドンッ!は造り語とです)の講義はちっとも衆議院までは浸透してないのでしょうか。そうなんでしょうね。ガリレオも裁判に架けられたわけですからね。

    ふと、ふいにひとつ浮かびました。7年前の国際シンポジウムに考えられてたナオミ大阪・・・じゃない、ナオミ・クラインさんは御無理なんでしょうね(ちょっと話題も違いますしね)。
    では皆さん頑張ってください。くれぐれにもTHE GUARDSMANやジョン・マクレーンをボディーガードに雇う方が無難な気がしてなりません。
    失礼しました。

  13. からあげ弁当 より:

    本当に素晴らしいシンポジウムですね。近いなら行きたいのですが、YouTubeにアップされるのを楽しみにしています。

  14. 水野亮太 より:

    MMTの泰斗であるケルトン教授を直接お招きするとは、大変素晴らしい勉強会と存じます。
    MMTに賛同する方だけでなく、寧ろ懐疑派•反対派の方に沢山来て頂きたいですね。
    生憎この日は所要のため台湾を訪問しておりますので出席は叶いませんが、御寄付等の受付がありましたらご教示下さい。

  15. 椎名淡也 より:

    正直、諦めていました。藤井先生などのように戦っている人たちがいるのは知っていましたが。
    しかし、MMTによって光明が差してきた気がします。
    三橋さんとかが黒船って表現してたけど、情けないけど、外国の力も借りて財務省を捻じ伏せることができれば……。
    もう一度だけ、自分もできることをしようという気になりました。

  16. 藤村恵太 より:

    三橋さんの告知で気になっていたのですが想像を越えるまさかのビッグイベントで驚きました。
    ここ数ヶ月、消費税のおかげで憂鬱な気分で過ごしていたのですがそれが吹っ飛ぶくらいの嬉しいニュースでした。
    ケルトンさん、わざわざ日本までありがとう!そして藤井さん、こんな最高のイベント企画してくれてありがとう!
    この日が日本救国のきっかけとなる事を願っております。

  17. 斎藤竹彦 より:

    素晴らしい勉強会です。
    日本のそして世界の経済・財政概念が一変する。
    日米で、新しく正しいパラダイム=正しい経済学を築きましょう。

    その出発点になる出来事として、歴史に刻まれるはずです。

    会のご成功を心よりお祈り申し上げます。

  18. 橋本留治 より:

    さすが藤井先生、行動力に敬服します。
    四国の田舎から応援しています。

    経済に無関心な国民の目を覚まさせ、孫の世代に、シナの属国にならないように、日本の国力を取り戻しましょう。

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