2018.03.13ON AIR
今の日本のおぞましき腐臭漂う醜悪な部分を怒りを込めて歌い上げるブルーハーツの一曲。「イメージ イメージ イメージが大切だ 中身が無くてもイメージがあればいいよ」そんなTVや新聞、そして、クラスや職場のうす甘い空気に対して、暴力的な怒りをぶつける。「金属バットが 真夜中にうなりを上げる」、挙げ句に「クダらねえインチキばかりあふれてやがる ボタンを押してやるから吹っ飛んじまえ」――へらへら笑いながら「中身が無くてもイメージがあればいいよ」と嘯く輩に、金属バットはダメなのか、ボタンを押しちゃダメなのか!?――そんな、今の普通の若者達がうす甘い大人達に対して抱く激烈なる潜在意識を赤裸々に歌い上げた一曲。
2018.03.06ON AIR
ノーベル文学賞受賞者でもあるボブディランの名曲を、ジミヘンがカバー。聖書に書かれた「バビロニア帝国崩壊」の物語をモチーフとしたもの。大衆社会が深刻化する中で、大衆に語りかけんとする「道化師」が、大衆には何一つ伝わらないことの悲哀を歌う一方、自身が住まう「帝国」それ自身が今まさに亡びようとしていく様子を暗示する―――これは、大英帝国の終焉や、アメリカ帝国の終焉を暗示する歌とも言いうるが、もちろん、我が国に引きつけて考えることもできる。大衆社会が深刻化する一方、為政者達は危機に対して無為無策のまま傍観する、我が国日本の今日の姿――その哀しくも滑稽な姿をあざ笑うかのように、ジミヘンのギターが終盤に向けてますますクレイジーになっていく――。