【前田一樹】中央と地方が連携した言論運動の新展開~信州・松本シンポジウムについて~

啓文社(編集用)

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この度、長野県にて「表現者クライテリオン信州・松本シンポジウム」を企画しました、シンポジウム実行委員会の前田一樹です。私は長野県で教師をつとめている一般人です。

そんな私が、今回のシンポジウムを企画するにいたった経緯や、その意義と展望についてお伝えさせていただきます。

私が参加した、2019年3月の「表現者塾」の懇親会の席で、出版元である啓文社社長に、「沖縄や北海道でシンポジウムをやっているのなら、是非、長野県でもやって下さい。できる限りの準備はしますよ」と話したところ、「じゃあ、藤井先生に相談しましょう」との返事をいただき、藤井先生もその場で「やりましょう!」と快諾してくださったことから企画が動きだしました。

それから、1年間かけて松本市でシンポジウムを開催する準備を進めていたところ、2020年2月頃からのコロナ禍の拡大と自粛要請によって開催が危ぶまれることとなりました。

「コロナ禍への冷静な対応を呼びかけている、『表現者クライテリオン』のシンポジウムだからこそ、いま開催する意義がある」と考え、開催の意向を変えませんでしたが、4月に出された緊急事態宣言によって延期を決めざるを得ませんでした。

そこから1年間、諦めずにコロナ問題の動向を伺いつつ計画を練り直し、この4月に実施ができる運びとなりました。実に2年越しの企画となったわけです。

今回のシンポジウムの意義は、「言論における中央と地方の連携」というところにあります。

「表現者クライテリオン」は、毎号、「日本の全体状況を見据えたマクロな議論」を展開しており、それを読者は各々の立場で、日本や世界の政治、経済、社会、文化について見識を深める材料としています。

一方、それを「地方の具体的でミクロな議論」に落とし込んで議論し、言論人の生の声に触れ、語り合える同行の士と出会い、意見交換や社交を重ねることで、思想が具体性を増し磨かれていくと思われます。

「表現者クライテリオン」が、これまで地方でシンポジウム開催してきた動機も、その辺りにあるものと推察し、そこに「言論における中央と地方との連携の意義」を見出すことができました。そして、この言論運動を推進することが、日本再生の一つの力なると考え、今回のシンポジウムのタイトルを「信州から始まる日本と地方の再生」としました。

現在100名近くの参加申し込みをいただき、地方にも「表現者クライテリオン」が発信している日本全体の危機と対峙する言論に、深い関心を持たれている方々が数多くいらっしゃることを実感しています。

内容としては、まずリラックスした雰囲気で、「表現者クライテリオン」の編集委員の先生方と対話できるプレシンポジウムを設けています。本シンポジウムの冒頭では、藤井先生にこの一年間のコロナ問題を総括する特別講演も行っていただく予定です。

その後は、テーマである「日本と地方の再生」に向けた議論を、政治、文化、経済、社会といった包括的な観点から、編集委員の4人の先生方に十分に提起していただいた後、質疑応答の時間をとり、会場との議論を深めることができる展開となっています。

また、このシンポジウムは単発で終わりではなく、今後も「表現者クライテリオン」と連携しつつ、この言論運動を地方サイドとして、ここ信州(長野県)で継続的に展開することを考えています。また、それがこれから他の地方にも広がっていくことを願っています。

「表現者クライテリオン」の言論、「日本と地方の再生」に関心のお持ちの方々は、このような意義と展望を持った「中央と地方が連携した言論運動」が始動する場面に立ち合い、シンポジウムそして懇親会などを通じて、この新たな潮流にご参加いただければ幸いです。

 

参加お申し込み

https://kei-bunsha.co.jp/archives/2192

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コメント

  1. くいしんぼうおばけ より:

    前田様

    今回の松本シンポジウムを企画して頂きありがとうございます。
    私は岐阜県中津川市から参加予定です。
    当日お目にかかれる事を楽しみしています。

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