【藤井聡】クライテリオン最新号いよいよ発刊! 「より完璧な亡国・売国外交」が今、展開されている様をしっかりご認識下さい。

藤井 聡

藤井 聡 (表現者クライテリオン編集長・京都大学大学院教授)

コメント : 2件

皆さんこんにちは、表現者クライテリオン編集長、京都大学の藤井聡です。

そろそろ表現者クライテリオンの最新号が発行される時期となりました。

次号の特集は、

「引き籠るアメリカ、すがり付く日本~安倍外交“真”総括」
https://the-criterion.jp/backnumber/88_202001/

です。

特集の趣旨はもう、このタイトルでおおよそご理解いただけるものと思いますが、日本外交が如何に、

「恥ずかしい」

ものであるのかが、(誠に残念ながら・・・)的確に描写されてしまった特集となっています。

ちなみに、当方が各執筆陣に執筆依頼した折りの依頼文は、以下となっております。

『東西冷戦に勝利を収め、世界の唯一の覇権国となったかに見えたアメリカは、その後の長期にわたる経済停滞や(日本などの一部の例外を除く)世界各地での度重なる外交戦略の失敗、そしてここ最近の中国の大躍進のあおりを受け、相対的国力の大きな低下に苛まれる事態に陥っている。

こうした流れの中でアメリカは今、世界各地における外交戦略を「撤退」の方向に向けて舵を切り始めている。オバマ政権期からアジアピボット戦略と呼称した中東からの撤退、そして重視し始めた筈のアジアにおいてすらトランプ政権は和平交渉を通した朝鮮半島からの米軍の縮小、撤退を見据えた交渉を続けている。しかも同じくトランプ大統領は欧州からの撤退を見据えつつ、欧州各国の防衛費の増強を訴える「ディール」を始めている。

こうして「引き篭もる」方向への外交転換を果たしつつあるアメリカに対して、我が国日本は「すがり付く」戦略に終始している。

そもそも、日本を早晩「捨て去る」可能性を明確に見据え始めたアメリカにどれだけすがり付こうが、「捨て去られる」事態そのものを回避することは著しく困難だ。それにも拘わらず日本が「すがり付き」続ければ、捨て去れるまさにその瞬間まで、途轍もない水準の「支払い」を強要され続けることは必至だ。

こうした実態があるにも拘わらず、「外交の安倍」という言葉に象徴されるように、安倍内閣の外交戦略は、国内世論において高く評価されている。

こうした国内の世論環境は当然、現下の日本外交の基本方針が継続され続ける。このことは、我が国日本は早晩、自立する能力が不在のまま米国に見捨てられると同時に、その瞬間まであらゆるものが米国から搾取され続けるという危険性を極大化させている。

ついては本誌表現者クライテリオンは、『引き籠もるアメリカ、すがり付く日本~安倍外交“真”総括~』なる特集を企画し、世界情勢の実態を踏まえた現在の日本外交に対する「批判」を執筆者各位に徹底的に展開頂くことを企図した。』

・・・この問いかけに、執筆者の皆様が一体どの様な原稿を書いてくださったのか・・・是非、楽しみに下さい!

特に今回の巻頭は、伊藤貫先生のお話を、たっぷりと掲載させていただきます。

伊藤先生とはこの特集に向けて、都内の某ホテルで夕食をご一緒させていただきながらたっぷりあれこれと、お話をお伺いいたしました。

このトークは二時間に及び、文字おこししたところ、一回では掲載しきれない内容のため・・・今回はその前半部分を掲載いたします。

もうこの前半部分をご覧いただくだけで、(歴代自民党政権が作り上げた)これまでの戦後日本外交が「如何に欺瞞に満ち満ちた情けないもの」であるのかをしっかりとご理解いただけるものと思います。

そして「外交の安倍」ともいわれる安倍外交で、これまでの戦後自民党のアメリカ外交の情けなさをさらに加速した、より完璧な亡国・売国外交が行われてしまっている様子を、しっかりとご認識いただけるものと思います。

つまり現下の政府が、経済や農政、医療・介護のみならず、「外交」に関する行政を通してもまた深刻な被害を日本国家に及ぼしている様を過不足なくご理解いただけるものと思います。

近日発売の表現者クライテリオン。是非、お楽しみに!!
https://the-criterion.jp/backnumber/88_202001/

追伸:だからもう、「熟年離婚」的判断が、そろそろ日本国民にも必要ですね(!)。
https://foomii.com/00178/2019120511175861404

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コメント

  1. 斑存・不苦労 より:

    >対米従属文学論
     お宅な自分も批判されているのだと認識しながらも替われない自分ですが読んでいましたら、最終回?は驚きました。終わるとは思ってませんでした。
    まぁしかし多忙な方々であり、明らかに無駄骨を折って読んでまで批評しなければならないような本を読むと言うのも疲れてる上に更に疲れてしまうだけなのかもしれません。お疲れ様でした。

     話は翔びますが、やっぱり平成以降って戦前、大正時代前後の松方デフレ(詳しく読んでませんがWikipediaで知るまでしりませんでした。)以降の時代の雰囲気に戻っているんでしょうか     。質問ではなく独り言なのであります。
    最近は毎年年末になると戦後レジーム史観を強化する総理の爆弾発言がありそうで恐いです。今度はどんな戦後レジームネタを引っ提げて来るのか?。
    政治の結果は最悪を通り越して超スーパーウルトラ・ヘビー級なのであります。がちょぉ~ん。
    あぁあと7日程であの時がまた来る。デンジャラス・セブン・デイズ!ガクガクブルブル。寒くなるのに和をかけて寒thing?
    オーサム。おさむちゃんっ!。payっ!。

    わけわからない言葉かり失礼しました。(最近三橋blogで拒否され、ネット接続も虐待を強いられて精神的に治すにはこうするしか・・・・)

  2. 呉越同舟 より:

    学者様が次に縋りつくのは小沢ですか…
    小沢が今いる党は立件にすり寄ってますが都合の悪い過去には触れない学者様はいつものように無視を決め込むのですかね
    しかし竹中平蔵がゴーストライターやってた政治家に媚び諂うなんてまるでジョークですね

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