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【藤井聡】欧米各国はコロナを敵とした「戦争」を勝手に始め、世界大恐慌となった。しかし、日本は何もしない・・・。

From 藤井 聡(表現者クライテリオン編集長・京都大学教授) 

コロナ騒動はもはや、「世界大戦」の様相を呈し始めています。

イタリアやスペイン、フランスやイギリス等の欧州各国では、各国少しずつ基準や罰則は違う様ですが原則、外出禁止となりました。アメリカでも多くの州で外出禁止となっています。

それに伴って各国の経済は激しく停滞。

外出しなければ経済活動が動かなくなるのですからそれも当然です。感染者数がいまや一位となったイタリアでは、生活必需品を除く全ての産業の「停止」が宣言されました。

新型コロナウイルスの毒性については、高齢者、ならびに、基礎疾患のある方々にとっては高いと報告されており、確かに警戒を要するもののようですが、「基礎疾患のない非高齢者」については、死に至るケースがほとんど確認されていません。(基礎疾患の無い)40歳未満に限れば、最大死者数に到達しているイタリアですら(少なくとも死者の2割を対象とした調査からは)「皆無」だとも報告されています。

こうした新型コロナウイルスの特性を踏まえれば、高齢者や基礎疾患をお持ちの方々さえコロナ感染を徹底的に回避する取り組み「さえ」に行っておけば、基礎疾患の無い健康な若年層については、過剰な自粛は必ずしも必要ではないというのが、現実的な「リスクマネジメント」であると考えられます。

ついては筆者は今、当方がユニット長を務める京都大学のレジリエンス実践ユニットから、そうしたリスクマネジメント手法を提案する提言を行っていますが(https://38news.jp/politics/15536)・・・各国の対応は、決してそれからは大きく乖離した、過度に自粛を強要するものとなっています。

その結果、世界同時不況、というより、「世界大恐慌」が生じることが今、確定的となりました。

これから世界中に倒産と失業の嵐が吹き荒れ、コロナ肺炎で亡くなった方以上の自殺者が拡大することは避けられない状況となってしまいました。

・・・筆者はこうした欧米諸国の反応は、過剰にヒステリックなものであり、欧米の白人達が今、未知なるアジアの病にパニックに陥り、理性的な判断ができなくなっているものと考えています。

そもそも欧米の西洋文明は(大石先生が『国土学』にて常に主張されているように)、「自然」の中に「壁」を築き上げ、その内側で人工的な秩序を作り出すという種類のものでした。

それはちょうどアニメ作品の「進撃の巨人」と同様で、西洋の白人達は、壁が完璧に機能している限りにおいて文明人として振る舞うことができるのですが、その壁がひとたび崩壊し、外部から非文明的な未知なるものがやってきたとき、激しいパニックを起こし、文明人として振る舞えなくなってしまうのです。

その意味において、欧米におけるコロナパニックは9・11テロに対するアメリカの過剰反応と類似した構図を持っているのです。

こうした欧米のメンタリティは、自然と共存しながら生きていこうとする東洋文明、とりわけ日本文明とは決定的に違います

私たち日本人の暮らしの「内側」にはすでに自然なり何なりの「異質なもの」が陰に陽に含まれており、だから、新型コロナウイルスに対しても、(良きにつけ悪しきにつけ、欧米人に比べれば)比較的平静に振る舞うことができるのです。

・・・というような事を考えますと、新型コロナ騒動は、しばらくは収まりそうにないと考えざるを得ません。ということは、世界大恐慌も、リーマンショックを遙かに上回る水準で、文字通り、1929年の再来、あるは、それを遙かに上回る規模で展開していくこととなると覚悟せねばなりません(例えば、ドイツはすでに最悪100兆円規模でGDPが毀損するであろうと試算されています)。
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-germany-economy-idJPKBN21A110?feedType=RSS&feedName=special20

ただし当方は、これまでの3月23日時点までで報告されている諸データを見る限り、後で振り返ってみれば、「新型コロナウイルスによる死者数は季節性インフルエンザのそれとさして変わらない水準で収まった」とか「毎年の肺炎によるトータルの死者数(例えば、日本では毎年10万人程度の方が肺炎で亡くなっています)に対してほとんど大きな影響を与えるものではなかった」ということが、近い将来に明らかになってしまうことは十分にあり得る話だと考えています。

しかし、このコロナ恐怖に基づく「世界大恐慌」は凄まじい被害を世界に、そして日本にもたらすことになることは「決定的」であると考えています。

そんな中で、欧米人達はパニックに陥りながらも、パニックにおいて如何に振る舞うべきかを理解し、適切な政府支出を行い、この大恐慌を乗り越えることができる国家は、決して少なく無いのではないかと思います(もちろん、中でも一番、被害を最小化できるのは中国だと思いますが・・・)。

なぜなら、ドイツのメルケル首相がそう言っているように、多くの国々がこのコロナ騒動を「戦争」と捉えているからです。つまり、今、欧米各国は、コロナを敵とする「第三次世界大戦」を戦わんとしているわけです。

ところがそんな中で、日本だけは、これが「非常事態」であることを一切認識せず、霞ヶ関や永田町の政治家や官僚達の多くは、あくまでも日常の「政治ごっこ」を繰り返し、必要な対策をほとんど行わず、大恐慌による「大津波」を我が国国民はモロかぶりしそうな状況にあります。

そして、国民もまた、この状況が非常事態であることを認識せず、そんな政府を批判することもなく、活動を自粛しながら、ただただ「まったり」と日常を過ごしています。それが証拠に、安倍内閣の支持率は、コロナ騒動が深刻化するにつれて、上昇し始めたのです!
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200323-00000527-san-pol

必要な「水際対策」よりも、春節のインバウンド需要と習近平来日を浅ましく優先し、中国人の入国を長い間症例し続けた結果日本中が感染される状況に至ったのも・・・、「子供達の命を守る」なる疫学的合理性が全くない理由で日本中の学校の休校要請を行い、それを通して過剰自粛を誘発し、激しい国民所得の縮小を導いたのも・・・かの安倍総理ご本人だったのですが、そんな実情に頓着せずに安倍総理を支持する国民が増えるなんてもう・・・日本ってもう、終わってるよなぁ、と思わざるを得ません。

少なくともこれまでの医学データを見ればスペイン風邪よりも圧倒的に毒性の低いことが明らかなコロナウイルスごときにトチ狂う欧米人も欧米人ですが、な~~んにも考えてない日本人は、それにさらに輪をかけてバカです・・・・。

このままじゃぁ、21世紀は中国一人勝ちになってしまうのはもう避けられないかもしれません。

ホントつらい話ですが、冷静に現実を分析するとますます、そう思ってきてしまいます・・・。

ホントに、残念です・・・。

追申
そんな最悪の未来を、冷静にかつ論理的に考えてみました。マジで最悪の未来ですが、是非、ご一読ください。
「コロナショックで「世界大恐慌」が確定しました ~そして、「中国一人勝ち」という悪夢~」
https://foomii.com/00178/2020032016083864765
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コメント

  1. 拓三 より:

    前半と後半がテレコの様に思うところ、結論はどちらもバカという事ですな。答えはその間にある。

    でも…正直、私個人的には毎度のインフルエンザ位かなと思っていますが、これだけパニックが世界的に起きれば手遅れじゃネ。かと言ってを水際対策を目先のカネで見誤った政府はおろか、その間違いを隠ぺいするかの如く今、現実を見ないふりを決め込む政府…貧弱ですな。全世界、全ての人間の心が。あっ! 新興宗教出てきそう。

    よし! 宗教つくろ!(石を投げないで下さい) あっ! 政治が宗教化してるかw

    こんなこと言わんとやってられん今日この頃…

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