2022.08.31
みなさんこんにちは。表現者クライテリオン編集長、京都大学の藤井聡です。
この度、安倍晋三元総理の暗殺、その直後の参議選挙における岸田政権勝利とその後の内閣改造を受け、無為無策(無為無敵)とも言われる「岸田文雄・政治」の根本を問い糾す特集を、表現者クライテリオンから出版いたしました。題して、
これは、これまでの岸田政治の本質的な問題を徹底的に批評しつつ、『安倍暗殺』という歴史的事件を踏まえたこれからの岸田内閣のあるべき方向を探らんとする特集です。
ついては如何に、本特集をご紹介するという主旨にて、本特集の巻頭言「編纂にあたって」を全文、以下に掲載いたします。
是非下記ご一読の上、表現者クライテリオンの最新刊、ご一読頂けますと幸いです。
どうぞ、よろしくお願い致します。
表現者クライテリオン編集長 藤井聡
令和四年七月八日、元内閣総理大臣安倍晋三氏が凶弾に倒れた。その訃報が流れた直後、現内閣総理大臣岸田文雄氏は涙に目を腫らしながら「安倍氏の思いを受け止め、引き継ぎながら日本について引き続きしっかりと責任を果たしたい」と言明した。
しかし我々は、岸田氏の言葉を字義通り受け取ってもいいのだろうか?
もちろん、岸田氏がその気になればそれが出来ない理由など何もない。
岸田氏は安倍暗殺の二日後に行われた参議院選挙で大勝し、安定的な政権運営が可能となったからだ。
しかし、この選挙結果は国民の「信任」というよりもむしろ、多くの評論家が異口同音に評価するように野党の驚くべき弱さの賜に過ぎない。しかも、政治ジャーナリスト泉宏氏が命名したように、これまでの九カ月間の岸田氏の政治は、敵を作ることを避けるために何もしない「無策無敵」に過ぎず、奇しくもそれによって批判を最小化することに成功し、それが選挙の勝利にたまたま結び付いたからに他ならない。
しかし、あえて言葉にするまでもなく、「無策無敵」は政治ではない。
ましてやそれは、「戦後最大の危機の時代」とすら言われる困難な時代に突入した今日の日本においてはなおさらだ。
果たして岸田文雄氏は、この選挙大勝と安倍暗殺を受け、これまでの政治あらざる政治である「無策無敵」と決別し、真の政治を展開することができるのだろうか? そして、自らそう宣言したように、“戦後レジーム”から脱却して“日本を取り戻す”ために、“積極財政”を通した“デフレ脱却”によって“危機突破”を果たすべしとの「安倍晋三氏の思い」を受け止め、引き継ぐ事を通して、この戦後最大の危機を回避することができるのだろうか?
本特集ではこうした問題意識の下、志半ばにして凶弾に倒れた安倍晋三氏の生前を偲び、その「思い」が何であったのかを改めて振り返りつつ、この戦後最大の危機の時代に、わざわざ火中の栗を拾うように総理大臣の重責を担う事に自ら名乗り出て、総裁選と衆参両院選にて勝利を収めた岸田文雄氏に対して大いなる期待を込め、これまでの「無為無敵」なる態度に別れを告げ、安倍氏の「思い」を引き継ぐ事ができるのか否かを様々な角度から考えることとした。
ついては本特集ではまず、森田実氏、鈴木棟一氏、泉宏氏といった昭和、平成、令和の三時代の「永田町」を徹底的に見つめ続けた政治評論家・政治ジャーナリストに評論していただくと同時に、中島岳志氏、浜崎洋介氏の両名に政治学者、批評家の視点から「政治家・岸田文雄」を批評いただいた。そしてそれと同時に、電力、資源、食料、経済、感染症対策等の多様な視点から、我が国が直面する危機の構造を描写すると同時に、これまでの岸田政権の「無為無敵」の具体的内実のひとつひとつを、それぞれの専門家の立場から批評いただいた。
言うまでもなく平時ならいざ知らず、有事と言って差し支えなきほどの戦後最大の危機に直面した今日においては、日本の未来は、たった一人の総理大臣のたった一つの判断の誤りによって地獄に落ちる事が確定する。つまり総理判断が愚かであれば、我が国の地獄行きが確定する一方で、賢明でありさえすればその最悪の悪夢は回避されるのだ。
ついては本誌としては、日本国家が地獄に落ちるという最悪の悪夢を全力で回避する事を企図して、特集「岸田文雄は、安倍晋三の思いを引き継げるのか? 無為無敵は政治にあらず」を編纂し、岸田文雄氏ご本人を含めた岸田政権の全関係者を中心とした、全ての日本国民に向けて出版することとした次第である。
ぜひとも、我が国の最悪の悪夢を回避し、明るい未来へと繋がり得る賢明なる一連の総理判断を支援するためにも、ひとつひとつの特集記事にお触れいただきたい。
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追伸2:安倍晋三氏が脱却すべしと口にし、岸田氏が引き継ぐと言明した「戦後レジーム」の正体とは、「アメリカによる日本の植民統治」体制です。その実態を下記に記載しました。是非、ご一読ください。
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