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【森田洋之/藤井聡 対談】医者がカネ儲けのために入院させるのなんて普通の話

From 啓文社(編集用) 

今回は『表現者クライテリオン』2021年9月号の掲載されている対談を特別に一部公開いたします。

公開するのは、「日本人の死生観を問う」特集掲載、
森田洋之先生×本誌編集長 藤井聡の対談です。

以下内容です。

興味がありましたら、ぜひ『表現者クライテリオン』2021年9月号を手に取ってみてください。

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藤井聡(以下藤井)▼

今日はお時間をいただき、ありがとうございます。(中略)本日はどうぞよろしくお願いします。

森田洋之(以下森田)▼

よろしくお願いします。

医者が「経営=カネ儲け」のために入院させるのなんて普通の話である

森田▼(中略)僕、去年、鹿児島の川辺っていうところで開業したんですが、そこには高齢者が生き生きと最後まで生活できるような環境がある。

もちろん超ド田舎なんですが、田舎だからっていうのが、そこが良い環境であることの原因というわけじゃない。実際、鹿児島でもほとんど駄目なんですよ。

でも、川辺は例外なんです。そこで医者やると、ものすごい、こっちも幸せなんですよ。

藤井▼なぜ川辺は例外的に良い環境なんでしょう?

森田▼もちろん田舎であれば、結構地域の人間関係はできてるっていうのは共通してるんですが、そこにある医療機関次第で、地域がもうぼろぼろになるんです

田舎にたくさん病院ができると、定員いっぱいにしないと経営が成り立たないからっていうことで、医者が病院経営のために、病床いっぱいまで患者で埋めるんですよ。

藤井▼なるほど。

森田▼だから、病院施設が多い地域って、必然的にボロボロになっていくんですよ。

そもそも入院かどうか、施設に入所かどうかなんて全部もう医者の気持ち次第で好き勝手に決められるからです。

藤井▼うわー。

森田▼酷いもんですよ。例えば高知県は、人口当たりの病床数は神奈川県の三倍あるんですが、それがだいたい埋まってるんですよ。

満床を目指すのが病院経営の至上命題ですから。その結果、高知県民は神奈川県民の三倍多く入院してるわけです。

藤井▼でもだからといって、高知の皆さんの健康状態が三倍悪いわけが……

森田▼ない! あるはずがない。

そもそも高齢者なんて、理由をつければいくらでも入院できるわけです。病気を持っていない高齢者なんてほとんどいないんですから。

藤井▼つまり、医療がビジネス化、商売化してるわけですね……?

森田▼そうです、もう完全にビジネス化してる。国民はそういうこと知らないんでしょうけど。

藤井▼「お医者さんがこうおっしゃってるから」っていうのが、一般の感覚だと思います。

国民はお医者さんのことを信用して、お医者さんは私たち素人には分からない「基準」を持ってて、その「基準」でもっていろいろ有り難いことを言ってくださっている、っていうイメージがある。

でも、最終的には単なる経営の観点から、カネ儲けの視点で入院や通院や投薬の「基準」を恣意的に変えてるってわけですね……?

森田▼そうです。だから国民が医者の言う通りにしていると、どんどんベルトコンベヤー式に施設や病院に入れられ、管だらけになって、で、最期を迎える。

しかも、誰にも会えない。そういうのが今のコロナ禍でさらに酷くなってる。

(中略)

病院になんて行かない方が、高齢者はずっと幸せに生きていける

森田▼(中略)夕張はですね、二〇〇七年の例の財政破綻の時に、市立病院が一個だけあったんです、夕張市内に。それがつぶれちゃったんですね、市の財政破綻ですから。

 で、病院の経営もできないということで、病院つぶして、民間に委託して、民間の診療所になったんですよ。

結果、病床数でいうと一七〇あった病床数が一九になっちゃった。

つまり財政破綻の結果、医療崩壊が起こったわけで、これはもう大変なことになる、ってことで僕もまぁ何ていうか、ある意味ヒーロー気取りで医師として夕張に行って働くことにしたんですが、行ったらこれがまた凄くて。

藤井▼どうだったんですか?

森田▼これがですね、誰も困ってなかったんです(笑)。

藤井▼えっ、そうなんですか!?

 結局、医者なんてそんなにいらんかったってことですか?

森田▼そう、いらんかったんですよ。そもそも一七〇床もいらなかったんですよ。

 で、後で調べて分かったんですが、病床が減って医療崩壊した前の五年と、その後の五年で死亡率は一切変わってなかったんです。健康被害なんて全く出てない。

同時に、行政が支払う医療費はめっちゃ下がったんですよ(笑)。だって、入院する人が減ったんですから。

 ちなみに僕は夕張の前は宮崎の病院にいたんですけど、凄く病院が多いんです。だから籠の鳥になって隔離されて生き生きしてない高齢者がいっぱいいたんです。

当時、僕もまだ若かったから、こういうのが当たり前でもうしょうがないなんて思ってたんですが、夕張に行ったら病院がないところで高齢者がめっちゃ生き生きして生きてる。

もうね、全然目の輝きとか違う。同じような寝たきりだったり歩行困難で車椅子だったりの人でも、自宅にいられる率がめちゃめちゃ高いんですよ。

藤井▼病院がない方が皆元気だったわけですね(笑)。それ、めちゃくちゃ面白い、っていうか凄く恐ろしい話ですね。

要するに、医師免許を持った医療ビジネスマンとしての医者たちがカネ儲けするために日本人の死生観というものを、歪めてしまってる、っていう構図があったわけですね。

その結果、高齢者が不幸になり、公的医療費が激増してしまっている。

森田▼はい。全くその通りです。

医者は、自分のカネ儲けで死生観が歪んでいることに全くの無自覚である

森田▼しかも、医者たちは、死生観を歪めてることについて全く無自覚です。

藤井▼そりゃそうでしょうね。

しかも心の奥底ではカネのこと半ば無自覚にめっちゃ考えてる癖に、ちっぽけな表面的なプライドを保つために

「これは善意でやっているのだ」

なんてこと、いけしゃぁしゃぁとエラソーに思ったり言ったりしてるんでしょうね……。

森田▼そうです、まさにその通りです。

で、そういう批判を僕が他の医者なんかに、夕張の体験だとか、いろんな客観データなんかを示しながら説明すると、もうものすごい剣幕で反発されるんですよ。

「お前は医者の魂を売ったのか!?」

みたいに。

藤井▼なるほど、ホントはどっちが魂売ってんだ、って話なのに。

森田▼そう。本当のことを言ってるだけなんですけど、本当のことを言うと困る人たちがいっぱいいるんですよね。コロナの話と同じです。

 要するに、もちろん例外はありますが、医者は概して視野が狭い。

コロナ対策でいうなら、もうコロナの新規感染者の数字を下げることだけしか考えてないですからね。どこまで愚かなんだという話なんです…(続く)

(『表現者クライテリオン』2021年9月号より)

 

 

続きは『表現者クライテリオン』2021年9月号にて

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『表現者クライテリオン』2021年9月号
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