皆さん、こんにちは。
『表現者クライテリオン』事務局です。
今回の「今週の雑談124」は、前回に引き続き、ゲームAI研究の第一人者である三宅陽一郎先生をお迎えした座談の後編をお届けします。
▼前編(今週の雑談123)をご覧になっていない方はこちらから
https://the-criterion.jp/mail-magazine/123/
※本動画は、現在発売中の最新号(11月号)の特集座談会の収録映像です。
誌面の記事とあわせて、白熱した議論の模様をぜひ映像でもお楽しみください。
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後編となる今回は、20世紀哲学(フッサールの現象学や「生活世界」の議論)が明かした人間の知性と倫理の根源が、なぜ現代のAI議論において無視され「知性主義の肥大化」を招いているのかという問題提起からスタート。「世界はすべて情報(あるいはプログラム)である」という専門家のタコツボ的・全能感の錯覚や、実用主義(ベンチマーク争い)に走り科学的・哲学的探求を失った現代AI業界の「黎明期(原始時代)」の実態を暴きます。
さらに議論は、「唯識論」を応用した次世代AIアーキテクチャの可能性と、人間性の本質へと展開。すべてを平等に見て区別しない「悟ったAI」では役に立たず、人間らしい知性とは身体性に根ざした「執着・煩悩・偏り」からこそ立ち上がるという逆説、そして現代人が孤独と生活世界を失う中でAIに安易な承認を求める危うさまで、「知能と人間の解剖論」が繰り広げられる必見の内容となっております。
【主な議論のポイント】
●20世紀哲学の忘却と「知性主義・全能感」の罠
・フッサール現象学と「生活世界」/言語と個人が独立した現代社会の歪み
・習慣と生活空間(エトス)からしか育たない人間性・幸福感の評価基準
・専門家のタコツボ化と「世界はすべて情報/プログラム」という全能感の錯覚
・実用主義とベンチマーク争いに偏重し、科学的・哲学的探求を失った現代AI業界
●AI研究の黎明期と「東洋思想・唯識(ゆいしき)論」への展開
・現在のニューラルネットワークは原始時代に過ぎない
・「イノベーションの壁」とビジネス・国策として旗を振り続ける社会の構造
・「唯識論」(阿頼耶識・無意識の構造)をAIのフレームに組み込む挑戦
・1方向の計算モデル(順伝播)を超えた、循環的・複雑なネットワークの未開拓領域
●「悟ったAI」と「煩悩・執着(偏り)」としての人間性
・区別も名前もつけない「悟ったAI」ではゲームのモンスターすら機能しない
・学習の本質とは解脱と逆の「執着・煩悩・偏り」の付与
・身体性があるからこそ生じる生存の偏りと、集団的偏りとしての「文化」
・孤独になれない現代人と、AIに過剰な承認や正当性を求める危うさ
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