『表現者criterion』メールマガジン

【藤井聡】『消費増税を凍結せよ!』 別冊クライテリオン、緊急発売。

From 藤井 聡(表現者クライテリオン編集長・京都大学教授) 

今週水曜14日、表現者始まって以来の初めての

『別冊』

を刊行することとなりました。

本誌ではそれを『別冊クライテリオン』と命名し、
普段のクライテリオンとは異なる趣で編集するものとして、
不定期での刊行を予定しています。

今回のテーマは、ズバリ、

『消費増税を凍結せよ』
https://the-criterion.jp/backnumber/s01_201812/

多くの国民は、

「もう消費増税することは決まったことだし、
今更じたばたしても変わんないだろう―――」

「どうせ2%上がるくらいだったら、
そんな大したこともないんじゃないかなぁ―――」

という程度の認識じゃないかと、思いますが・・・
それは、完全な間違い

来年10%に消費税があげられてしまえば、
モノの値段が上がって暮らしが苦しくなる―――
っていうだけの話じゃなくて、

皆さんお勤めの会社やお店が軒並み、
営業成績が悪くなって、
早晩、給料自体も下がってしまうのです。

しかもそのプロセスが、1年や2年でなくて、
これから何年も、何十年も続く、という次第。
(※97年の増税で、日本はまさにそうなりました・・・)

つまり、買い物の支払いは増えるわ、給料は下がるわで・・・
最悪の帰結をもたらすのが「消費増税」。

そして何より、法律さえ修正すれば、
増税延期はいくらでも「可能」なのです。

したがって、それを促す「世論」さえ形成されるか否かが、
強く今、問われているわけです。

そしてこの消費税問題を徹底的に論じ
適正な世論形成を促す事を企図し、
今回の「別冊クライテリオン」の発刊に至ったという次第。

ついてはその「恐ろしさ」について是非、書いてもらいたい―――
といろいろな学者や評論家、エコノミストの先生方に
お声掛けしたところ、
実に20名もの先生方からご寄稿いただきました!

下記がそのラインナップ。

岩田規久男(経済学者・元日銀副総裁) 物価安定目標達成まで凍結せよ
飯田泰之(経済学者) 性急な「財政再建」は財政再建最大の敵である
松尾匡(経済学者) 消費税は消費を減らすための税である
浅田統一郎(経済学者) 「ポリシーミックス」で一気に成長軌道に押し上げよ
野口旭(経済学者) まずは二%インフレ目標の達成を!
塚崎公義(経済学者) 消費税増税は一〇年後でもよい
菊池英博(経済学者) 消費税収入は法人減税の財源になっている
青木泰樹(経済学者) 増税論に潜む経済学者の噓
富岡幸雄(経済学者) 「企業課税改革」で消費税に頼らない財政に
柴山桂太(政治経済学者) 消費税増税は「危機」を悪化させる
会田卓司(エコノミスト) デフレ完全脱却をめざし、まずは財政拡大を!
島倉原(エコノミスト) 日本の社会保障政策は歪んでいる
三橋貴明(アナリスト) 安倍総理は国民を貧困化させるのか
藤井厳喜(評論家) 御代替わりを増税で汚すな
佐藤健志(作家・評論家) 消費税と「日本の自殺」
浜崎洋介(文芸批評家) 政治において「既定路線」はありえない
田村秀男(経済新聞記者) 増税凍結は「ジャパンファースト」が前提
田中皓介(社会工学者) 財務省のプロパガンダを見破れ
川端祐一郎(社会工学者) 時代の流れに逆行する改革
施 光恒(政治学者) 多国籍企業の論理に乗っ取られた日本

もう、タイトルを見ているだけで
消費増税がどれだけヤバイかがよく分かる―――
というところですが、
ご覧のように、20名のうち、
半数の10名が経済学の学者の先生方。

今回は「緊急出版」ということで、
十分な時間がなく、
多忙のためどうしても書く時間を確保できません・・・
という方々も多数おられましたから、
今回の増税に対しては、
実に多くの先生方が真剣に憂慮されていることが、
よく分かります。

もちろん、各先生方は、
消費税以外のご主張は実に多様で、
必ずしもお互いの意見が一致した方ばかりではありません

ですが、「消費税を凍結せよ」という一点については、
全員が皆、同じ懸念を持っておられるわけです。

例えば、経済学者の飯田泰之先生は、
その原稿の第一文目で

「筆者は日本の財政状況が
楽観できるとは全く考えていない。」

と言明されたうえで、次のように続けておられます。

「むしろ財政再建が必要だからこそ、
来年の消費増税には慎重であるべきだと考える。」

このご指摘は極めて重要なものです。

財政再建論者の飯田先生ですら、
その財政再建の観点から、
今回の消費増税に対して
疑義を呈しておられるわけですから。

さらには、日本の左派の代表的な経済学者である
松尾匡先生は、

「消費税は消費を減らすための税である」

というそのものズバリのタイトルの原稿の中で、
「消費増税で消費の減退は軽微だ」
という経済学者が後をたたないものの、

「軽微なわけはない、
理論的にも実証的にも、そもそも、
消費を減らす「ため」の税金こそが消費税だ―――」

という痛烈な批判を展開されています。

同様に、元日銀副総裁の
岩田規久男先生も、
「物価安定目標達成まで凍結せよ」という記事の中で、
消費税を推進する学者先生がいつも主張する
「消費増税の影響は軽微だ」
という議論が如何に「誤り」であるかを、
経済学者のお立場から丁寧に論証しておられます。

その他、実に多様な先生方が、
消費増税が抱える深刻な問題を、
多面的な視点から論じておられます。

以上に加えて、この特集では、
以下のような、「党派」を超えた様々な
対談、座談、インタビューを企画いたしました。

安藤裕×山本太郎 党派を超えて「反緊縮」を拡大せよ! 消費税凍結・減税に向けた国会決議を(対談動画の一部はこちらから https://youtu.be/2diD4PaBxYI

フランソワ・アスリノ(仏大統領候補)×藤井聡 「緊縮」と闘う民主主義 世論を誘導する主要メディアにいかに立ち向かうか(対談動画の一部はこちらから https://youtu.be/qU6pb3Yi0AY

亀井静香 消費税は大衆税だ!  

髙橋洋一×藤井聡×宮崎哲弥 「消費増税」は、あらゆる面で「論外」である

菊池英博×三橋貴明×安藤裕×浅田統一郎×高橋洋一×川端祐一郎×藤井聡 消費増税は安倍退陣と日本滅亡への道

こうした対談、座談形式では、
「消費増税の問題」のみならず、
「それを導いている権力メカニズムの闇の部分」
についても「縦横無尽」に議論が及んでおり、
さらに深く、この消費増税問題の全体像を
ご認識いただけるものと思います。

消費増税が「デフレ脱却前」の来年に、
不十分な対応のまま断行されてしまえば、
我が国の衰退は、もう止まらなくなります―――。

過日ご紹介した拙著、

『消費増税10%が日本経済を破壊する』
http://ur0.biz/MCc2

に加えて、本誌

『消費増税を凍結せよ』
https://the-criterion.jp/backnumber/s01_201812/

をご一読いただければ、
消費増税がいかに「やってはいけないもの」であるかを、
より完璧にご理解いただけるものと思います。

適正な世論形成のためにも是非、
ご一読いただくと共に、
周りの方々にもご紹介して頂きたいと思います。

何卒、よろしくお願いいたします。

追伸:今回の別冊の巻頭特集は、「サルでも分かる 消費増税問題!」というテイストの記事を掲載しています。ついてはこの「別冊」は、普段、表現者クライテリオンを購読されていない様な幅広い層にお読みいただきたいと思っています。是非、ご一読ください!
https://the-criterion.jp/backnumber/s01_201812/

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