こんにちは、表現者クライテリオン編集長、
京都大学の藤井聡です。
12月8日(土)の午後6時から、
大阪でシンポジウムを開催することとなりました。
題して、
『大阪で考える保守思想――日本の再生は大阪から始まる』
https://the-criterion.jp/osaka_symposium_2018/
なぜ、今、このタイミングで、
大阪でシンポジウムを開催することとしたのかと言えば―――
それはまさに、近未来において
「大阪こそが、最大の『日本に対する脅威』となる」
リスクが明白だからです。
もちろん、今日における「喫緊の脅威」は「消費増税」。
http://ur0.biz/MCc2
https://the-criterion.jp/backnumber/s01_201812/
ですがそれと同じくらい、あるいは、
それ以上に「さらに恐ろしい脅威」が今、
大阪で少しずつ拡大しつつあります。
大阪と言えばもちろん、
かつては経済の首都、「商都」とまで呼ばれ、
そして、あの小早川秀明の裏切りさえなければ、
(おそらくは・・・)未だに日本の首都であり続けたであろう、
日本にとって最も重要な都市の一つ。
ですが高度成長期以降、大阪は凋落し続け、
東京との格差は年々開き続けています。
その背後には、
政府の緊縮財政による「インフラ投資不足」がありました。
例えば、関空は国費が投入されず民間主導でつくられ、
東海道/山陽以降は一本も新幹線は作られませんでした。
同時に、やはり政府の緊縮財政による「デフレの長期化」
がありました。
デフレは競争を激化させ、弱肉強食を加速した結果、
第二の都市大阪は、第一の都市東京に
あらゆる機能を吸い上げられてしまったのです。
したがって、この大阪を立て直すには、
第一に、積極財政を行ってデフレを終わらせ、
第二に、それと並行してインフラ投資を拡充すれば、
それで事足りたのです。
しかし、日本人達、とりわけ大阪の人たちは、
その「真実」に気付くことなく、
「改革幻想」
に憑依されてしまったのです。つまり、
「今の大阪がダメなのは、改革が足らないからだ―――!」
という思い込みに、大阪の人たちは支配されたのでした。
そして、その結果、
より過激な「改革」を叫ぶ「タレント政治家」を、
そして彼が率いる「地域政党」を
熱狂的に支持していきました。
もしも大阪の復活に「改革だけ」が必要なら、
「それ以外」の対策は全て不要となります。
かくして、
積極財政は採用されず、
過激な緊縮財政が採択されます。
その結果、大阪経済は疲弊していきました。
(学術的検証はコチラ↓
https://policy-practice.com/db/3_137.pdf )
インフラ整備も放置され、
大阪の復活はさらに遠のきました。
(同じく学術的検証はコチラ↓
https://policy-practice.com/db/3_137.pdf )
一方で、あらゆる側面で改革が進められ、
様々な分野の現場はますます疲弊していきました。
(学術的検証はコチラ↓
http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-2610-8.htm)
要するに、現代日本に対する最大の脅威ともいえる
「ネオリベ=新自由主義」思想が、
https://the-criterion.jp/backnumber/81_201811/
今、大阪で、最も過激な形で進められているのです。
この「芽」を放置しておけば
その流れは、東京の政界・官界・財界の中で
確実に拡大しつつある
「ネオリベ=新自由主義」の流れと合流し、
取り返しのつかない破壊が進められるのは必至。
例えば近い将来、
「東京のネオリベ政治勢力」が「大阪の人気ネオリベ政治家」と
「異次元ネオリベタッグ」を結成し
「官邸」を牛耳るようなことにでもなれば、
彼らがこれまで「古くさい日本の象徴」として
目の敵にしてきた「農協」や「自治組織」、
「教育」、「研究機関」、「医療」、「インフラ」等の
あらゆる分野の産業界も官僚機構も激しく攻撃され、
崩壊していき、それを通して
国民生活がさらに貧困化していくことは間違いありません。
それだけではありません。
とにかく「ビッグマッチ」としての「選挙」を成功させ、
「視聴率」としての「支持率」を上げ続けたい彼らは、
「Z省」や「アメリカ」などの
ビッグプロモーター達が描く「シナリオ」通りに動き、
国益がさらに毀損していくことも考えられるでしょう。
ただし、大阪におけるネオリベ=新自由主義の政治勢力が
これ以上拡大することなければ、
こうした「悪夢の展開」は回避され、
当面の危機は回避されることになります―――。
そうなれば、
大阪で適切な政治が展開され、
「豊か」な大阪が実現するのみならず、
日本は大きく再生する方向へと、
転換していくことも期待されることとなります。
これこそ、この度大阪で、表現者クライテリオンが、
『日本の再生は大阪から始まる』と題した
シンポジウムを開催することとした基本的経緯です。
つまり、日本がこれからダメになるのも良くなるのも
大阪の政治の流れ次第、なわけです。
ついては是非とも、
大阪のためにも、そして日本のためにも、
表現者クライテリオンシンポジウム:
『大阪で考える保守思想――日本の再生は大阪から始まる』
https://the-criterion.jp/osaka_symposium_2018/
に、一人でも多くの皆様に
ご参集いただきたいと思っております。
何卒、よろしくお願いいたします!
追伸:シンポジウムは、こちらから、お申し込みください。
https://the-criterion.jp/osaka_symposium_2018/
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