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表現者クライテリオン最新号発売!──特集は「MMT」と「第二次大戦」

『表現者クライテリオン』編集部

『表現者クライテリオン』編集部

コメント : 1件

先週金曜日、『表現者クライテリオン』最新号(9月号)が発売されました!
https://the-criterion.jp/backnumber/86_201909/

今回の特集は2本。

MMTと日本――現代貨幣理論の真実

そして

「第二次世界大戦」とは何だったのか

です。

MMT特集では、柴山桂太、青木泰樹、島倉原、
鈴木正徳、内藤淳之、岡本英男氏が
それぞれの視点からMMTを解説。
これだけ充実した解説をよめば、
もうMMTについてたいていのことは
分かるようになるのではないでしょうか。

さらに、MMTの大家の一人であり、
かなりの「日本通」でもある、
オーストラリア・ニューカッスル大の
ビル・ミッチェル教授が、
日本はMMTの正しさを実証する実験場で
あり続けていること、そしてMMTが日本の
経済政策を動かしつつあることを指摘。

このことは、特集の冒頭に掲載している、
竹内譲衆議院議員、西田昌司参議院議員、
そして藤井聡編集長の3名による座談会

「財務省から財政主権を取り戻せ!」

を読んでもよく理解できます。

また、7月には京都大学主催でアメリカから
ステファニー・ケルトン教授を招いた
MMTシンポジウムが開催されましたが、
その模様を池戸万作氏がレポートしています。

さらに、日本にMMTを紹介した草分けとも言える
中野剛志氏の『富国と強兵』の内容を、
田中孝太郎氏が詳しく解説しています。
(ちなみに、リレー連載「農は国の本なり」で、
今回は中野剛志氏のインタビューを掲載しています。)

後半の第二次世界大戦特集は、「あの戦争」を
大きな視野で振り返ろうとするもので、
本数はすくないですがどの記事も示唆に富んでいます。

長谷川三千子氏は、東京裁判で作られた
「日本が悪者」
という歴史観は、もとを辿ると、第一大戦後の
欧米で生み出された戦争間に由来するのだと言います。

野中郁次郎氏は、太平洋戦争において日米の
勝敗を分けたのは長期「戦略」の有無であった
ことを解説し、日本人には苦手なことであるものの、
今後は「対中国」の関係に関して遠大な戦略を
構想しなければならないと指摘します。

柴山桂太氏は、まさに現在の国際関係が、
第二次世界大戦前に非常に似たものになってきている
と言います。
また磯邉精僊氏は、日本の意思決定システムが
「貴族制」を失ったところに、第二次大戦での失敗が
あるのだと振り返ります。そして佐藤健志の論考では、
太平洋戦争で決定的となった「政府への不信」が
いまも尾を引いているのであると解釈しています。

最後に、「対米従属文学論」座談会では、本誌編集委員
と施光恒氏が、「特攻文学」2編を論じます。

そして今回、新連載も始まりました。
題して、「思想の転換点――平成から令和へ」、
これは、藤井聡編集長と評論家の宮崎哲弥氏が、
各界の論者をゲストに招いて、「平成」から「令和」の
新時代に向けて、どのような思想的転換が必要である
のかを、シリーズで論じていくものです。

これだけ盛りだくさんの内容。
しかもいま大変話題の「MMT」を特集しているため、
昨年の「消費税」別冊号と同じく、「売り切れ」も
懸念されます。

ぜひお早めにご購入ください!
https://www.amazon.co.jp/dp/B07TMRRBX8/

また、定期購読者には優先的に配送いたします。
(じつは、発売日よりも数日早く届くこともあります。)
ぜひお申し込みください。
https://the-criterion.jp/subscription/

大好評につき募集を一時中止していた「表現者塾」
も、後期からの塾生を新たに募集することと
いたしました。
前期分の講義についても、塾生専用サイトの
動画でご視聴頂くことが可能ですので、ぜひご検討
ください。
https://the-criterion.jp/seminar/

(編集部より)

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コメント

  1. 横浜の雷蔵ファン より:

    MMT理論が国民の常識として定着すれば、我が国の財政政策が再び正常に戻りますね、その前に高橋是清が麻生太郎に憑依すればもつと早いですが。
    古希を超えた小生も地元の議員に訴へるべくMMTを勉強中です。
    ところで「富国と強兵」の観点から、大東亜戦争について今後も是非取り上げて頂きたいと存じます。その視点として、開戦前に大本営には「対英米蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」といふ立派な戦略があつた事、にも拘らずその戦略から大きく逸脱した戦術が実行されてしまつた問題をテーマに掲げて頂きたいのです。この腹案を子細に見れば、当時の大本営が決して愚かではなかつた事が解る筈です。
    その大本営の方針に逆らつて逸脱したのは聯合艦隊の山本五十六ですから、TPPに反対する勇者の例へに引く人物としては不適当です。また、消費増税反対の勇気を戦艦大和の出撃反対と同列に扱ふ事も妥当性に欠けます。時の軍令部は当初、大和を浮砲台として使用する予定だつたのに又しても聯合艦隊が逆らつて特攻に回したといふ事実を措くとしても、大和の場合は「行くも地獄、留まるも地獄」の切ない命懸けの選択肢だつたのに比べ、消費増税は経済理論的に優劣が明らかな選択であり、反対するのに大袈裟な覚悟は要りません。たかだかマスコミや財務省に反論するだけの事です。まして東京裁判史観に引き摺られて大本営を揶揄したり貶すのはお門違ひです。
    序でですが、吉田満の「戦艦大和ノ最後」を読んだ小林秀雄が感動して出版に奔走したのは文語体の「第一稿」であつて、GHQの指示で初霜短艇の救助で手首を切り落とす場面を挿入した定稿は問題外の悪書です。日銀マンの吉田は昭和42年に初霜乗組員に訂正を約束しましたが、最後まで訂正しなかつた。恐らく十年以上流布した「名著」を訂正した場合の反響=非難を恐れたのでせう。戦友の不名誉と引き換へに身の保身を図つた訳です。彼こそ「空気」に乗り、時代に迎合した卑怯者といふべきです。今の財務省には、20年来の過ちを認める勇気を持たず、省内の空気に迎合して身の保身に走る無数の吉田がゐるのでせう、戦友=国民の不利益を承知の上で。彼らもやはり卑怯者と呼ばざるを得ません。
    貴誌クライテリオンが「経済」においても「歴史」においても、我が国で最高水準の知性の論文を引き続き掲載されますやう祈念する次第です。

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