いよいよ明日、2021年8月16日(月)雑誌『表現者クライテリオン』2021年9月号が発売になります。
今号の特集は
です。
今回は、発売に先立ちまして本誌編集長、藤井聡の巻頭言を公開いたします。
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多くの国民に感染死をイメージさせたこの度のコロナ禍は、日本人に「死」の問題を改めて向き
合う機会を半ば強制的に与えた。結果、多くの人々は慌てふためき、過剰とも言える反応に終始
した。これはつまり、日本人において「死」の問題に向き合う機会が年々失われつつある事を、
すなわち「死」の裏側にある「生」とは何かを真剣に問う機会および精神そのものが蒸発しつつ
ある事を改めて明らかにするものであった。
日本人の今日の目を覆うばかりの精神的頽廃の背後には、まさにこうした死生観の急速かつ
著しい劣化が潜んでいることは間違いない。本特集ではこうした認識の下、我が国の再生の縁を見
い出す事を企図し、日本の伝統的な死生観を見つめ直しつつ、今日の我が国の死生観の有り様を
改めて問い直さんとするものである。
8月15日、終戦記念日と呼ばれるこの日が近づくとメディア各社は「太平洋戦争」を振り返
り、戦前を断罪する東京裁判史観に立った戦後レジームの維持・強化に大いに貢献してき
た。一方で我が国には、そうした風潮に異を唱え、大東亜戦争にも日本の大義があったと主張
する「保守」勢力が存在し、平成後期にはそれが世論において一気に拡大する情勢となった。
しかし、こうした「保守」の立場に立ってもなお、戦中戦前の近代日本のあり様を批判する
ことは可能である、というよりもむしろ必要である。そもそも保守であるからこそサヨクよりもよ
り適切でしかも建設的な徹底批判が可能であるに違いないからだ。
本特集では、ホシュによる日本全肯定はサヨクによる全否定と同様に愚かな思考停止
に過ぎぬとの前提の下、大東亜戦争への道そのものに内在する欺瞞や虚無に焦点を合わ
せ、保守の立場からあえて戦前戦中の近代日本批判を多面的に論ずるものである。
表現者クライテリオン編集長 藤井 聡
『表現者クライテリオン』2021年9月号
「日本人の死生観を問う」
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『表現者クライテリオン』2021年9月号
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