みなさんこんにちは、表現者criterion編集長、京都大学の藤井聡です。
このメルマガでも時々紹介していますが、
雑誌「表現者」の「マルチメディア戦略」「思想運動」の一環として、
「週刊ラジオ表現者 あるがまま日本・京都」という番組を、
月曜日午後9時半から毎週放送しています。
https://the-criterion.jp/category/radio/
この番組は関西では、「KBS京都」で直接お聴き頂けますが、
エリア外の方も、オフィシャルyoutube動画から、
御聴取頂くこともできます。
(https://www.youtube.com/playlist?list=PLdLoFUVYBRMivGrWjd4FAmw6Xe7HUodP3
あるいは https://the-criterion.jp/category/radio/ )
このラジオでは今、雑誌で論じられた内容を、
アシスタントの吉田奈央さんにお話しする格好で、
「一般の方目線」で、
誰でもスグ分かる、ということを目指して放送しています。
そんな「一般の方目線」の番組づくりで特に、
毎週、自分自身で「おもしろいなぁ」と感じているのが、
「今週の一曲」のコーナー。
ラジオ番組で音楽を流すのはごく普通ですが、
今回は「言論誌・表現者」の番組なので、
お話した内容にまつわる一曲を選んでかけています。
当初、そんな曲が毎回毎回、うまく見つかるかなぁ
・・・と少々不安だったのですが、
意外や意外、どんな話をしていても、
それにまつわるヒット曲が、あるものなのです!
例えば、川端君と「普通のサラリーマンでも、思想を求めてるんですねぇ」
という話をしていた時にかけたのが、ハイファイセットの「卒業写真」。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=8&v=ivzsVt0KAkQ
(曲はコチラ→ https://www.youtube.com/watch?v=4Vb__BlYNDE )
これはどの世代にもよく知られた曲ですが、
この曲には、普通の暮らしの中の「思想」の重要性が、
「意外と」にじみ出ているのです。
「人混みに流されて、変わっていく私を、
あなたは、時々、遠くでしかって」
というサビの一節には、
「大衆化」した、このさもしい社会の中で、
どう生きて行けばよいのかの「規準=クライテリオン」を、
さらに言うなら「思想」を、
もう二度と会えない「あなた」に「託している」心情が浮かび上がっています。
(解説はコチラ→ https://the-criterion.jp/radio/20180326-2/ )
あるいは、柴山さんと、
そういえば、西部邁先生は
「喜怒哀楽の中でも、いちばん大切なのは哀、つまり“かなしみ”だよな」
と言いながら、よくカラオケで歌ってましたよね・・・
https://www.youtube.com/watch?time_continue=994&v=HJfaSKyFfME
ということで紹介したのが、ロシア民謡の「灯火」。
https://www.uta-net.com/movie/66915/
この、「愛する女性」を残して戦地で戦う「兵士」の歌ったこの曲の中の
「いとしの乙女よ、祖国の灯よ」という一節には
人間にとって大切なもの全てが詰まっている・・・というのが、
西部邁先生がよくおっしゃっていたことでした。
あるいは、最近のヒット曲では、
(本番組みのアシスタントの吉田さんが大ファンの)
アニメ「進撃の巨人」の「紅蓮の弓矢」は、
「独立」のための「戦い」の重要性を、ストレートに歌い上げています。
https://www.youtube.com/watch?v=8RGI7JhWOCs
(解説はこちら→ https://the-criterion.jp/radio/20180319-2/ )
この曲を取り上げたのが、
日本人が、若者達が今、
「インスタ映え」や「リア充」ばかりを気にする、
「空気やノリの奴隷」になっているんじゃないか・・・
その背後には、日本の戦後の「対米隷属」状況があるんじゃないか・・・
ということをお話した回でした。
https://the-criterion.jp/radio/20180319-2/
この曲の「家畜の安寧、虚偽の繁栄、死せる餓狼の自由を」という一節には、
誰かの「奴隷」になるくらいなら、
文字通り、命がけで「独立」や「自由」を求めるべきではないかーーー
という、かの福沢諭吉が声高に叫びつづけた、
当たり前の思いが爆発しています。
(解説はコチラ→ https://the-criterion.jp/radio/20180319-2/ )
その他にも、柴山さんと「文明の危機」の話に及んだときには、
政治が腐敗し、巨大帝国(時のアメリカ帝国)が滅びゆく様を予言的に歌った
ジミ・ヘンドリクスの「見張り塔からずっと」を、
https://the-criterion.jp/radio/20180305-2/
この現代社会では皆が、イメージの奴隷になっていて、
それが現代日本の危機の本質だ・・・とお話したときには、
それをバッチリ歌い上げていたブルーハーツの「イメージ」を紹介しました。
https://the-criterion.jp/radio/20180312-2/
ちなみに、今晩(4月2日)は、
「就活」(就職活動)の「クライテリオン=規準」や「思想」の話をしますが、
選んだ一曲が、SHISHAMOの「明日も」。
去年の紅白でも歌われた、今、ティーンに最も人気のあるヒット曲ですが、
これが意外(!)にも、深く心に突き刺さる歌で
収録中にこれをかけた時、アシスタントの吉田さんも
収録中に思わず「うるうる」来てしまい、
その後もずっと言葉に詰まってしまわれた程でした。
じゃぁ、この「明日も」の「思想」って何かと言えば、
「HERO」がキーワード。
「そんなものがなんで・・・!?」
と思う前に是非一度、ラジオ、または下記ページからご覧下さい。
https://the-criterion.jp/category/radio/
つまり結局人間は、
どこまでいっても「思想」から逃れられない生き物なわけですねw
・・・・ということで、また来週!
追伸1:表現者クライテリオン、4月20発売号は「西部邁」大特集。64名の論者それぞれ語る「西部邁 永訣の歌」。秘蔵写真は、ホントに必見。是非、下記からご予約下さい!
追伸2:「表現者クライテリオン」、創刊号はスグにネット上では売り切れてしまいました・・・確実にお手にとって頂くためにも是非、定期購読、お手続き下さい!
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