【保守放談】基準なき国の、基準なき政府―宣言延長と五輪開催

啓文社(編集用)

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今回公開するのは『表現者クライテリオン』で毎号掲載している「保守放談」です。

『表現者クライテリオン』では、座談会やインタビュー記事など、読み応えがある特集もありますが、

手軽に読める連載やコラムも毎号掲載しています。

「保守放談」もその内の一つです。電車の中やちょっとしたスキマ時間に読んでみてくださいね。

今回は『表現者クライテリオン』最新号掲載分を一足早く、お見せいたします!

以下内容です。

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基準なき国の、基準なき政府―宣言延長と五輪開催

 コロナ状況の何が一番醜いのかと言えば、もちろんウィルスそのものではないし、先行きの見えない現状でもない。

今だけに目を釘づけにされて自粛の空気に呑まれていく「大衆」には少しウンザリするが、それとて理解不可能ではない。

最も醜いのは、理性をもって対処すべき政府が、何等一切の合理性を持ち合わせていないことである。

 欧米に比べて異常に厳しい自粛基準そのものも問題だが、百歩譲って、その基準を認めたとしても、では現在、緊急事態宣言の大義名分である「医療崩壊」は起こっているのか。

たとえば、五月末の東京都の「医療逼迫」の程度は、「まん防」措置が適当なステージ3だし、病床率も一貫して三割~四割台なのだ。

宣言の効果も怪しいなか、自分で作った基準さえ無視して宣言延長に突き進もうという政府が、それでいて五輪開催を言っているのだから、もう開いた口が塞がらない。

もはや、この国には、一切の合理的基準は通用することがないと腹を括るべきか。

(『表現者クライテリオン』2021年7月号より)

 

 

他の連載などは、表現者クライテリオン』2021年7月号にて。

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